社会思想史 95〜

教授 坂本 達哉

 この講義では、近代・現代におけるヨーロッパおよびアメリカを中心とする社会思想の展開を,諸思想の歴史的な系譜とそれらの論理的相互関係に注意しながら,概観する。たんなる歴史的概観ではなく,古典と現代との生産的対話がいかにして可能か,という観点から,いまなお切実な意味をもつ「近代」の問題群と取り組んだ思想家たちの軌跡を探る試みとしたい。
 成績評価は,講義中に適宜行う小テストと秋学期末試験の結果を総合して行う。テキストは用いない。参考文献などは講義中に指示する。講義内容の大略は以下の通り。
 序 社会思想と社会科学――近代とは何か――
 1. 「近代」の発端
  ――宗教改革と資本主義の精神――
 2. 近代科学と自然法思想
 3. 「近代」の確立
  ――ホッブズ,ロックの市民社会像――
 4. 啓蒙運動の展開
  ――フランスとスコットランド――
 5. 「近代」の成熟
  ――ヒューム,スミスの文明社会像――
 6. アメリカ革命とフランス革命
  ――共和制と民主主義――
 7. 「近代」の矛盾と資本主義
  ――ルソーとベンサム――
 8. 「近代」の超克と社会主義
  ――マルクスとは何か――
 9. 大衆社会と民主主義の危機
  ――ニーチェとウエーバー――
 10. 資本主義の危機と社会主義体制の成立
 11. 現代社会思想の出発
  ――ケインズとフランクフルト学派――

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