マクロ経済学II 95〜
経済変動論 91・92 93・94
本講義では経済成長や景気循環,貯蓄や投資,利子率や株価の変動などといった経済現象を動学的な観点から検討する。東アジア地域の近年の経済成長や最近の経済の失速,さらには,東アジア地域経済の動きと世界経済の動きとの間の相互依存関係,などが示唆しているように,現代の経済政策や個々の企業のビジネス戦略のあり方を理解するためには,こうした現象の理解が不可欠であることはいうまでもない。基礎的な経済学のコースでも紹介されているように,経済成長や景気循環,貯蓄や投資,利子率や株価の変動などのテーマは時間的要素を捨象した静学的モデルにおいて分析されることも多い。しかしながら,どの現象も異時点間の資源の配分に関わる現象であり,時間的要因を明示的に取り扱ったモデルにおいても分析が加えられるべき性格のものである。こうした現象の経済動学的側面を,経済原論1,2,マクロ経済学1,ミクロ経済学1などで紹介される手法を発展させながら,体系的に検討していくことが本講義の目的である。
個別のテーマは以下のとおりである。
1.序.静学的ケインジアンモデル
(IS−LMモデル)
2.ケインジアンモデルにおける経済成長と経済動学
ハロッド・ドーマーモデル,ソローモデル
3.ケインジアンモデルにおける景気循環
サミュエルソンモデル,ヒックスモデル,グッドウィンモデル
カルドアモデル
4.動学的均衡モデルにおける経済成長と利子率の決定
一部門モデル,内生的成長モデル
5.動学的均衡モデルにおける内生的景気変動
非線型動学モデルと複雑系分析
6.外生的変動と株価の決定
合理的期待形成モデル
[参考書]
後半の部分については,斎藤誠『新しいマクロ経済学』
講義一覧へ