研究会(4年)

教授(有期)山口 光恒

1)現在地球規模での最大の環境問題である温暖化問題について,1997年12月の京都会議(気候変動枠組み条約第3回締約国会議)での決定を踏まえて,各国がより一層の温室効果ガスの削減に取り組む必要がある。この問題の効率的な解決には炭素税,排出権取引,共同実施(joint implementation)等いわゆる経済的手法に加えて,近年は企業の自主的努力,産業界と政府のパートナーシップといわれる政策手段が注目を浴びている。この他,さらに大きな問題として途上国での削減問題がある。当研究会ではこのような情勢を最新かつオリジナルな資料で追いつつ,京都会議後の我が国としての最善の対処策を考える。
2)昨年の夏以来アジアは金融,為替分野で問題が表面化し,影響は経済全体に及んでいる。しかし長い目で見ればアジアは引き続き世界の成長センターになりうる。従って,この地域の環境問題が長期的には世界の大きな関心事である。本研究会では中国を中心にアジアの環境問題の実状・問題点,環境政策とその成果,世銀やODAの役割などを検討し,日本としてなにが出来るか,なにをすべきかを探る。
3)現在日本の若者に求められているのは,自らの経験と知識で思考し,世界に対してグランドデザインを提示していく能力である。国際会議で日本のこうした役割が期待されながら,それに応じられないケースがあまりにも多い。研究会での討論を通じ少しでもこうした学生を増やしたいと考えている。また,極力現地を見,内・外の人との接触を図ることで,社会に受け入れられる提言を行う訓練をする積もりであるが,海外の大学との交流については昨年度の効果を十分見極めた上で判断する。
 問題意識とやる気があり,礼儀正しい学生を歓迎する。かなりの英語力を必要とする。学生との連絡は全てE-メールで行う。なお,遅刻は厳禁,無断欠席3回で自動的に除名とする。

講義一覧へ