研究会

教授 大村 達弥

 この研究会では現代日本経済の長期的政策課題としての経済構造改革を基本テーマとする。
 今日わが国の経済システムの行き詰まりは誰の目にも明らかであるが,しかしそれに代わるシステムの明確な具体像は確立しておらず,ましてやそれがどのように実現してゆくのかという問題に誰も答えられないのが現状である。既存の経済システムが成功した要因の一つは,個人の能力やエネルギーを集団の目標達成のために引き出す仕組み(集団主義)がうまく働いたことである。しかし,そのことが今は逆に障害となっている。これからは個人の自立と価値動機に基づくシステムへと転換することが基本的な方向であると考えてよかろう。経済政策においてもこうした観点から,財政・金融,企業,労働等の政治経済システムの在り方を探求するべく,関連する文献を選んで,調査,研究,発表を行う。研究に必要な知識は,経済政策学の他ミクロ・マクロ経済学,公共経済学,公共選択論の各分野にまたがる。

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