計画と市場 1(ロシア)(春学期)

講師 二瓶 剛男

 ソ連・東欧体制の崩壊によって,これまで存在した社会主義=計画経済は解体されつつあり,同時に「市場経済への移行」が急激に進められている。
 この講義は,社会主義経済と計画経済にかんする理論を再検討し,それに基づいてこれまで現存した社会主義=計画経済の現実を分析する。そのことによって,現実の社会主義がなぜ崩壊したのか,現時点で社会主義経済や計画経済の意義はどこに求められるのか,といった問題について考える手がかりとしたい。
 具体的な内容としては,ロシアにおける社会主義経済建設の歴史的前提と経緯,第二次世界大戦後のソ連社会主義における経済構造の基本的特徴,ソ連型集中的計画経済の機構と問題点,「ペレストロイカ」における経済改革の方向とその旋回,ソ連崩壊後のロシアにおける「市場経済」の展開などのテーマを扱う。
 授業計画は,上記の内容に即して,次の順序で各項目それぞれ2〜3時限ずつを割りあてて進めたい。
 1 社会主義=計画経済の前提−−理論と歴史
 2 ソ連社会主義の経済構造−−第2次大戦後を中心に
  2−1 再生産構造の特徴
  2−2 計画機構の問題点
 3「ペレストロイカ」と経済改革
 4「市場経済」の展開

[参考書]

・近藤邦康・和田春樹編『ペレストロイカと改革・開放−−中ソ比較分析』東京大学出版会
・大崎平八郎編『体制転換のロシア』新評論

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