情報学〈II系〉(春学期集中)

講師 妹尾 堅一郎

 18世紀に生まれた「物質」概念が,19世紀の近代工業発展を導き,物質移動のための交通ネットワークを発展させたとするならば,19世紀に生まれた「エネルギー」概念は,20世紀の電気文明発展を導き電力ネットワークを張り巡らせた。では,20世紀の産んだ概念「情報」は,21世紀社会に何を導き,どのようなネットワークを構築させ,どのようなインパクトを人間社会と地球環境に及ぼすのであろうか? また,そのとき我々は,どのように情報を活用し,情報社会に生き,そして何に貢献しうるのであろうか?

[講義方針]

 経済学部の学部生を対象にすることから,細かい専門的議論に踏み込むというより,社会科学系の学生にとって現代社会を考察する際に基本となるような,「情報」「情報社会」「情報活動と思考法」等に関する具体的な知識・概念・スキルの修得を目的とした「基礎的講座」とする。講義に加え,情報社会の動きに生に触れてもらうためのミニプロジェクトを行う2部構成とする。

★1:講義
  1. 「情報化と経営・社会・文化」(情報社会環境論の基礎)
    現代の社会におけるメディアと情報を考察し,最近の情報観のパラダイム・シフトについて検討,今後の経営や社会情報環境を展望する。また,最近のデジタルメディアの進展動向とその経営・社会・文化へのインパクトと問題点について考察する。
  2. 「メディア時代の知」(情報活動論の基礎)
    我々が情報に翻弄されず,情報を活用した創造的活動を行うための「メディア時代の知」について「学問的思考」「問題解決」「システム思考」「リテラシー」等の観点から考察を行なう。また,従来の「ハード」な情報分析処理手法ではなく,「ソフト」な情報生成(意味解釈)の方法論を取り上げる。
★2:ミニプロジェクト

[備考]

・現時点でパソコンを使える必要はない。また,四則演算以上の数学知識は必要ない。
・受験生の人数等によって内容が変更される場合がある。
・教室は「赤坂アークヒルズ・アーク都市塾」を主として使用する予定。
・具体的なシラバスは最初の講義で配布する。

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