人類学〈I系〉
講師 吉田 俊爾
今,人類を取り巻く問題をざっと挙げてみても,環境・人口・食料・人種・民族問題など枚挙にいとまがない。残念ながらいずれの問題もいわゆるヒトがつくり出している問題なのである。また、各問題は有機的に関連し合っている。世界の政治・経済機構,研究・教育機関,そして個人までもがこれらの問題の解決を第1の課題におかずして,その解決は遠くおよばないであろう。人類を取り巻く上記の諸問題を解決できなければ,人類が滅亡に至ることは今や明白である。今日,やっと環境に関する世界会議が開催されるようになった。くる時が来たという感が強い。今後の課題としては,これらの諸問題に対して個人個人が何をしなければならないか,何ができるかということである。そのためには,まず私達が自分自身を知ることである。そのために生物としてのヒトを探求するのが形質人類学である。授業では,基本的な人体構造の理解を軸として,形質人類学の課題(ヒトの起源と進化,変異,日本人の起源など)について概説する。
[テキスト]
特に指定しない。
[参考書]
(1) 馬場悠男,高山博編:「人類の起源」集英社
(2) R.ルーウィン著,保志宏,楢崎修一郎訳:「人類の起源と進化」てらぺいあ
(3) 黒田未寿・片山一道・市川光雄著「人類の起源と進化」有斐閣
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