演習
この演習では,現代の社会システムと生活の営みとの関係を,どちらかといえば前者の側から考察する。すなわち,生活の条件が細部にいたるまでシステムの内部に組み込まれてしまったために,生活から社会への道筋が,一人一人の身体の深部からの「悲惨な」反発として現れざるをえなくなっているのではないか(最近の様々な「事件」を想起されたい),という文脈から両者の関係を参加者とともに考えたい。このようなテーマ設定は中川の研究会と密接に関連しているので,予め承知した上で履修して欲しい。
具体的には,近年の関連文献を材料として議論を進める。まず,見田宗介『現代社会の理論』岩波新書,1996年を導入に取り上げ,その後,山之内靖『システム社会の現代的位相』岩波書店,1996年を精読し,できれば『岩波講座社会科学の方法8システムと生活世界』1993年の諸論考を検討したい。
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