地球環境経済論(東京海上火災保険(株)寄附講座)
コーディネーター 教授 細田 衛士
これまで5年間東京海上火災保険株式会社のご好意により,この講義は寄付講座として運営されてきた。講義の基本理念は,地球環境問題にかかわる塾生の基礎的理解を高め,経済学的観点からの分析力を養うということであった。その目的は充分果たされ,本講義は義塾における環境教育の重要な一環を担ってきた。
東京海上火災保険株式会社は,寛大にも1997年度からさらに5年間この講座に対する寄付を延長して下さることになった。今までの経験を踏まえ,義塾における環境教育の質を高めるために,残された4年間は主題をしぼり,これまでよりも専門的な講義をめざすこととする。具体的には,春学期には先進国における環境破壊と途上国における環境破壊の諸側面を取り上げる。秋学期は,地球環境を保全するための手法という観点から講義を行う。経済的,法律的,社会学的角度からどのように地球環境を保全するのか,或いはできるのか重点的に論ずる。
なお本講義はオムニバス形式の講義であり,基本的には第一線で活躍中の研究者をお招きしていただく予定でいる。
講義内容(予定)
(春学期)
1.途上国における森林伐採
2.中国の環境問題
3.東南アジアの環境問題
4.アジアの環境と開発
5.野生生物種の問題
6.公害輸出
7.気候変動問題
8.先進国の大気汚染
9.水循環と水汚染
10.ストック汚染
11.産業廃棄物の問題
12.ごみとリサイクル
(秋学期)
1.環境保全と環境法
2.環境基本法の意義と限界
3.地方自治体の環境保全の役割
4.ピグー税と環境税
5.排出権売買の働き
6.包装容器とデポジット制度
7.環境評価とアセスメント
8.共同実施の諸問題
9.環境問題と財政
10.環境管理とLCA
11.技術移転と国際協力
12.環境パートナーシップ
[参考書]
・慶應義塾大学経済学部環境プロジェクト編『地球環境経済論』(上・下)(慶應義塾大学出版会)
・慶應義塾大学経済学部環境プロジェクト編『持続可能性の経済学』(慶應義塾大学出版会)
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