この研究会では、19世紀から20世紀にかけての日本社会を、歴史的な視点から分析することを課題とする。
まず、各自が分担してさまざまなテーマの研究論文について報告し、歴史研究の方法や視角を身につけつつ、過去の人びとが残した日記や書類といった一次史料を読み、そこからどのような論点が引き出せるのかを考える。そうした基礎的トレーニングの上に、3年生は三田祭論文、4年生は卒業論文の作成に取り組んでもらう予定である。
4年生は各自、卒業論文のテーマを設定し、史料を収集し、先行研究をふまえて独自の卒業論文を執筆する。
卒業論文の執筆こそが本研究会の最大の目標であり、自らの力で情報を収集し、事実関係を確定し、自らの視点でそれを整理して論文を書きあげることは、それぞれがその後どのような人生を歩むにせよ、無意味な経験ではないと担当教員は信じている。 卒業論文テーマの設定は自由であるが、その研究方法は歴史学的なものであることが求められる。2014年度
卒業論文執筆の上で、日本史の一次史料を解読することが不可欠となるが、そのためのスキルを身につけるため、担当者の「日本史史料講読」を受講することを条件とする。
国立国会図書館が提供する「リサーチ・ナビ」では、さまざまな情報の調べ方が紹介されている。 本ゼミナールの主題に関係のあるものとしては、たとえば日本近代史研究のためのリサーチ・ナビ活用法(未定稿)を参照されたい。