線型代数学演習問題 第11講 2019/10/18

I
$\vec a\in \mathbf{R}^3$は $\vec a={}^t(a_1\ a_2\ a_3)\not=\vec 0$を満たすとします。 $\det(I_3+\vec a\cdot {}^t\vec a)$を計算しましょう。
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II
座標平面上の$3$点$(x_i,y_i)\ (i=1,2,3)$が同一直線上に あるための必要十分条件が $$ \begin{vmatrix} x_1&y_1&1\\ x_2&y_2&1\\ x_3&y_3&1 \end{vmatrix}=0 $$ であることを証明しましょう。
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III
$$ \frac {b+c}a=\frac {c+13a}b=\frac {a-b}c $$ が成立します。この式の値を$3$次の行列式を用いて求めましょう。
[解答ビデオ](前半)(後半)
IV
$A\in M_3(\mathbf{Z})$とします。すなわち$A=(a_{ij})$とするとき $$ a_{ij}\in \mathbf{Z} $$ が成立するとします。$A$が正則であると仮定すると $$ A^{-1}\in M_{3}(\mathbf{Z})\Leftrightarrow |A|=\pm 1 $$ が成立することを示しましょう。
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V
(1) $$ \begin{vmatrix} a&b&c\\ c&a&b\\ b&c&a \end{vmatrix} =a^3+b^3+c^3-3abc $$ を示しましょう。
(2) $$ (a^3+b^3+c^3-3abc)(x^3+y^3+z^3-3xyz) =\alpha^3+\beta^3+\gamma^3-3\alpha\beta\gamma $$ を示しましょう。ただし $$ \alpha=ax+by+cz,\quad \beta=ay+bz+cx,\quad \gamma=az+bx+cy $$ とします。
[解答ビデオ](1)(2)
VI
$\mathbf{R}^3$中の部分空間 $$ V_1=\{ \begin{pmatrix}x\\y\\z\end{pmatrix}\in\mathbf{R}^3; x-y+z=0\} $$ $$ V_2=\{ \begin{pmatrix}x\\y\\z\end{pmatrix}\in\mathbf{R}^3; x+y+z=0\} $$ を考えます。$V_1$に関する鏡映を$Q_1$, $V_2$に関する鏡映を$Q_2$として $$ R=Q_1Q_2 $$ を考えます。
(1)等式 $$ R\frac 1{\sqrt 2} \begin{pmatrix} 1\\0\\-1 \end{pmatrix} = \frac 1{\sqrt 2} \begin{pmatrix} 1\\0\\-1 \end{pmatrix} $$ を示しましょう。
(2) $\vec p_1=\frac 1{\sqrt 2} \begin{pmatrix} 1\\0\\-1 \end{pmatrix} $を含む$\mathbf{R}^3$の正規直交基底を求めましょう。(以下$\vec p_1, \vec p_2, \vec p_3$とします。)
(3) $P=(\vec p_1\ \vec p_2\ \vec p_3)$として、座 標変換 $$ \begin{pmatrix} x\\y\\z \end{pmatrix} =P\begin{pmatrix}\xi\\\eta\\\zeta\end{pmatrix}$$を用いて$R$を表しましょう。
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VII
(1) $\vec f_1=\frac 1{\sqrt 3}\begin{pmatrix}1\\1\\1\end{pmatrix}$ を含む$\mathbf{R}^3$の基底$\vec f_1, \vec f_2, \vec f_3$で $$ \det(\vec f_1\ \vec f_2\ \vec f_3)=1 $$ を満たすものを求めましょう。
(2) $\vec f_1$を軸として$\frac {\pi}3$回転する行 列を求めましょう。すなわち基底$\vec f_1, \vec f_2, \vec f_3$で表現すると $$ \begin{pmatrix} 1&0&0\\0&\frac 12&-\frac {\sqrt 3}2\\0&\frac {\sqrt 3}2&\frac 12 \end{pmatrix} $$ となる行列を求めましょう。
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