線型代数学演習問題 第9講 2020/10/02
- I
- $m\times n$行列$A$があるとします。$P$が$m$次の正方行列、$Q$が$n$次の正則行列であるとき
$$
\dim \mathrm{Im}(A)=\dim \mathrm{Im}(PA)
$$
$$
\dim \ker(A)=\dim \ker(AQ)
$$
が成立することを示しましょう。
- ビデオ解説(1),
ビデオ解説(2),
- II
-
$V\subset\mathbf{R}^n$は部分空間とします。
$$
V^\perp=\{\vec w\in\mathbf{R}^n; (\vec v,\vec w)=0\ (\vec v\in V)\}
$$
は$\mathbf{R}^n$の部分空間です。($V$の直交補空間と呼びます。)
- (1)$V_1,\ V_2$は$\mathbf{R}^n$の部分空間とします。
$$
V_1\subset V_2
$$
が成立するならば$V_1^\perp\supset V_2^\perp$が成立することを示しましょう。
- (2)$V_1,\ V_2$は$\mathbf{R}^n$の部分空間とします。
$$
(V_1+V_2)^\perp\subset V_j^\perp\ (j=1,2)
$$
を示しましょう。
- (3)$V_1,\ V_2$は$\mathbf{R}^n$の部分空間とします。
$$
(V_1+V_2)^\perp =V_1^\perp\cap V_2^\perp
$$
であることを示しましょう。
- [解答ビデオ]
- III
- $A$を$m\times n$行列として$A$が定める線型写像を
$$
f_A:\ \mathbf{K}^n\rightarrow \mathbf{K}^m\quad \vec v\mapsto A\vec v
$$
と表します。
- (1)$V$は$\mathbf{K}^n$の部分空間とします。このとき
$$
AV:=f_A(V)=\{A\vec v\in \mathbf{K}^m; \vec v\in V\}
$$
が$\mathbf{K}^m$の部分空間であることを示しましょう。
- (2)$W$は$\mathbf{K}^m$の部分空間とします。このとき
$$
f^{-1}_A(W)=\{\vec v\in \mathbf{K}^n; A\vec v\in W\}
$$
が$\mathbf{K}^n$の部分空間であることを示しましょう。
- [解答ビデオ]