経済数学入門 wL04 2020/10/26

I
以下の対称行列$A$を直交行列で対角化して$A$が定める2次形式を 対応する直交座標変換で簡単にしましょう.
(1) $A= \begin{pmatrix} 3&-1&-2\\ -1&3&2\\ -2&2&6 \end{pmatrix}$ (2) $A= \begin{pmatrix} 5&4&-2\\ 4&5&-2\\ -2&-2&2 \end{pmatrix}$ (3) $A= \begin{pmatrix} 3&-1&-1\\ -1&1&-1\\ -1&-1&3 \end{pmatrix}$
(4) $A= \begin{pmatrix} 3&-1&2\\ -1&6&-1\\ 2&-1&3 \end{pmatrix}$ (5) $A= \begin{pmatrix} 4&-2&2\\ -2&1&4\\ 2&4&1 \end{pmatrix}$
解答ビデオ (1), (2), (3), (4), (5)
II
$P\in M_n(\mathbf{R})$に対して $$ (P\vec v,P\vec w)=(\vec v,\vec w)\quad (\vec v,\vec w\in \mathbf{R}^n) $$ と $$ ||P\vec v||=||\vec v||\quad (\vec v\in\mathbf{R}^n) $$ が必要十分であることを証明しましょう。
[解答ビデオ]
III
3次の直交行列の全体を$O(3)$とします. $P_1,P_2\in O(3)$ならば$P_1P_2\in O(3)$, ${}^tP_1\in O(3)$であることを示しましょう.
[解答ビデオ]
IV
$A\in M_3(\mathbf{R})$は対称とします。$A$が定める2次形式は正定値、すなわち $$ (A\vec x,\vec x)>0\quad (\vec x\not=\vec 0) $$ が成立するとします。
(i) $A$が正則であることを示しましょう。
(2) $A^{-1}$が対称であることを示しましょう。
(3) $A^{-1}$が定める2次形式が正定値であること、すなわち $$ (A^{-1}\vec x,\vec x)>0\quad (\vec x\not=\vec 0) $$ であることを示しましょう。
[解答ビデオ]
[参考ビデオ](2014年度収録)
V
$A\in M_{m,3}(\mathbf{R})$とします。すなわち$A$が$m\times 3$型の行列とします。$A=(\vec a\ \vec b\ \vec c)$と列ベクトル表示をします。また$B={}^tAA$と定めます。
(i) $B$が非負定値であること、すなわち $$ (B\vec x,\vec x)\geq 0\quad (\vec x\in \mathbf{R}^3) $$ が成立することを示しましょう。
(2) $B$が正定値であることと$\vec a,\ \vec b,\ \vec c$が線型独立であることが必要十分であることを示しましょう。
[解答ビデオ]
VI
$B\in M_{3}(\mathbf{R})$は 対称 とします。
(1) $B$が非負定値であることと$B$の固有値$\alpha,\beta,\gamma$が $$ \alpha,\beta,\gamma\geq 0 $$ であることが必要十分であることを示しましょう。
(2) $B$が非負定値であるとき$B$が正定値であることと$\det(B)>0$が必要十分であることを示しましょう。
[解答ビデオ]