微分積分、演習問題(wLec03, 2020年10月21日)

I 以下の関数に対して2階の導関数$z_{xx}$, $z_{xy}$, $z_{yy}$ を求めましょう.
(1) $z=x^2+xy+y^2-4x-8y$
(2) $z=x^3+y^3-9xy+27$
(3) $z=x^2+xy-y^2-4x-2y$
(4) $z=x^2+4xy+2y^2-6x-8y$
(5) $z=x^3-xy-y^2$
(6) $z=e^{-x^2-y^2}(2x^2+y^2)$
(7) $z=(x^2+y^2)^2-2(x^2-y^2)$
(8) $z=x^3+y^3+6xy$
II
曲線 $ x^2+xy+y^2-x+2y=0 $ が回転座標変換 $ \begin{pmatrix} x\\y \end{pmatrix} = \frac 1{\sqrt 2} \begin{pmatrix} 1&-1\\1&1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} X\\Y \end{pmatrix} $ によっていかなる式で表されるか考えましょう。
III
曲線 $ x^2+3xy+y^2-1=0 $ が回転座標変換 $ \begin{pmatrix} x\\y \end{pmatrix} = \frac 1{\sqrt 2} \begin{pmatrix} 1&-1\\1&1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} X\\Y \end{pmatrix} $ によっていかなる式で表されるか考えましょう。
IV
(1) $ A= \begin{pmatrix} \cos\theta&\sin\theta\\ \sin\theta&-\cos\theta \end{pmatrix} $ に対して$A^2$を求めましょう.
(2) (1) を用いて$A^{-1}$を求めましょう.
V
$A,B\in M_2(\mathbf{R})$とします。
(復習)$A$が正則であるとは$AX=XA=I_2$を満たす$X\in M_2(\mathbf{R})$が存在するときです.$A$が正則であるときは,この条件を満たす$X$はただ一つ存在することが示されて,$X=A^{-1}$と記します.
(1) $A$が正則ならば$A^{-1}$も正則であることを示しましょう。
(2) $A,B$が正則ならば積$AB$も正則であることを示しましょう。
解答ビデオ
VI
(1) $\vec{a},\vec{b}\in\mathbf{R}^n$に対して \begin{equation*} {}^t(\vec{a}+\vec{b}) = {}^t\vec{a}+{}^t\vec{b},\quad {}^t(\lambda\vec{a})=\lambda({}^t\vec{a}) \end{equation*} が成立することを示しましょう.
(2) 2次正方行列$A,B\in M_2(\mathbf{R})$に対して \begin{equation*} {}^t(A+B) = {}^tA+{}^tB,\quad {}^t(\lambda A)=\lambda({}^tA) \end{equation*} が成立することを示しましょう.
VII
$A\in M_2(\mathbf{R})$に対して \begin{equation*} \left(A\vec{v},\vec{w}\right) = \left(\vec{v},{}^tA\vec{w}\right) \quad (\vec{v},\vec{w}\in\mathbf{R}^2) \end{equation*} が成立することを用いて \begin{equation*} {}^t(AB)={}^tB{}^tA \end{equation*} を導きましょう.
VIII
以下の行列$A\in M_2(\mathbf{R})$に対して$B:=\lambda I_2-A$ が正則でない$\lambda\in\mathbf{R}$を求めましょう.
(1) $ \begin{pmatrix} 1&2\\3&-4 \end{pmatrix} $ (2) $ \begin{pmatrix} -4&-2\\3&1 \end{pmatrix} $ (3) $ \begin{pmatrix} 1&12\\3&1 \end{pmatrix} $
(4) $ \begin{pmatrix} 2&2\\ 2&5 \end{pmatrix} $ (5) $ \begin{pmatrix} -1&3\\ 3&7 \end{pmatrix} $
IX
以下の実対称行列$A$が定める2次形式が正定値か負定値か判定しましょう.
(1) $A= \begin{pmatrix} -1&3\\ 3&7 \end{pmatrix}$ (2) $A= \begin{pmatrix} 1&2\\ 2&1 \end{pmatrix}$ (3) $A= \begin{pmatrix} 1&4\\ 4&7 \end{pmatrix}$
(4) $A= \begin{pmatrix} 2&-2\\ -2&-1 \end{pmatrix}$ (5) $A= \begin{pmatrix} 3&-3\\ -3&11 \end{pmatrix}$
X
$f$は$\mathbf{R}$上の微分可能な関数とします.
(1) $F(x,y):=f(x^2+y^2)$と$\mathbf{R}^2$上の関数を定義します. $\nabla(F)(x,y)$を求めましょう.
(2) $y\not=0$のとき $G(x,y):=f(\frac xy)$を定義します. $\nabla(G)(x,y)$を求めましょう.
XI
(1) $f(x,y,z)=e^x+e^{2y}+e^{3z}$とします.$\nabla(f)(0,0,0)$を求めましょう.
(2) $g(x,y,z)=e^{x+2y+3z}$とします.$\nabla(g)(0,0,0)$を求めましょう.
XII
$f$の$\mathrm{P}_0$における$\vec{v}$方向の微分 $D_{\vec{v}}(f)(\mathrm{P}_0)$を求めましょう.
(1) $f(x,y)=x+2y-1$ at $\mathrm{P}_0(1,2)$ in the direction $\vec{v}= \left( \begin{smallmatrix} 1\\1 \end{smallmatrix} \right)$
(2) $f(x,y)=x^2+2xy-y^3$ at $\mathrm{P}_0(1,1)$ in the direction $\vec{v}= \left( \begin{smallmatrix} 1\\3 \end{smallmatrix} \right)$