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線型代数学演習問題(2015年11月13日)
10月30日と11月6日に出題したCayley-Hamiltonの定理の問題を必ず学習しましょう。
- I
-
R3中の部分空間
V1={(xyz)∈R3;x−y+z=0}
V2={(xyz)∈R3;x+y+z=0}
を考えます。V1に関する鏡映をQ1, V2に関する鏡映をQ2として
R=Q1Q2
を考えます。
- (1)等式
R1√2(10−1)=1√2(10−1)
を示しましょう。
- (2)
→p1=1√2(10−1)を含むR3の正規直交基底を求めましょう。(以下→p1,→p2,→p3とします。)
- (3)
P=(→p1 →p2 →p3)として、座
標変換
(xyz)=P(ξηζ)を用いてRを表しましょう。
- [解答ビデオ]
- II
- (1)
→f1=1√3(111)
を含むR3の基底→f1,→f2,→f3で
det
を満たすものを求めましょう。
- (2)
\vec f_1を軸として\frac {\pi}3回転する行
列を求めましょう。すなわち基底\vec f_1, \vec f_2, \vec f_3で表現すると
\begin{pmatrix}
1&0&0\\0&\frac 12&-\frac {\sqrt 3}2\\0&\frac {\sqrt 3}2&\frac 12
\end{pmatrix}
となる行列を求めましょう。
- [解答ビデオ]
- III
- A=
\begin{pmatrix}
2&1&1\\1&2&1\\1&1&2
\end{pmatrix}
とします。
- (1) Aの固有ベクトルを求めましょう。
- (2) Aのスペクトル分解を求めましょう。すなわち\mathbf{K}^3をAの固有空間の直和に表しましょう。
- (3) (2) で求めたスペクトル分解において各固有空間への射影をAで表しましょう。
- [解答ビデオ]
- IV
- A=
\begin{pmatrix}
15&-5&-6\\5&-2&-3\\27&-9&-10
\end{pmatrix}
とします。以下では
\Phi_A(\lambda)=(\lambda-2)^2(\lambda+1)
であることを用いても構いません。Aが対角化できないことを示しましょう。
- [解答ビデオ]