三田祭論文
三田祭論文

慶應義塾大学経済学部
大平 哲研究会
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岡山県におけるロケツーリズムに関する提言

秋野愛実・浦上峻輔・河岡直都・中内岳

岡山県には、歴史文化を伝える街並みや風光明媚な景観、豊富なグルメといった観光地としての魅力が存在する。岡山県政の重点戦略にも観光産業の振興が掲げられており、積極的に観光情報を発信することと観光客の滞在時間の延長を促すことで県内への誘客と観光消費の拡大に取り組んでいる。インバウンド観光客を誘致するため、国や地域の特性に応じた魅力発信やインバウンド観光客の受けいれ環境の整備について県政で議論している。

その取り組みの1つにロケツーリズムがある。ロケツーリズムとは、映画・ドラマのロケ地を訪ね、作品の世界観やグルメを堪能するという観光形態の一種である。岡山県は観光地としての魅力をそなえているだけではなく、交通網が充実していることや全国でもっとも晴れの日が多いことからロケ地にも適している。岡山県では観光客誘致のために、ロケツーリズムによるシティープロモーションに力をいれはじめたものの、現状では観光客誘致につながっていない。

ロケツーリズムに関して、村上(2018)ではロケ地を観光資源として広くPRすることで、観光客の誘致が可能であると示している。ロケツーリズムの成功事例に関しては、日本政府観光局JNTO(2019)で佐賀県においてタイの映画を誘致してインバウンド観光客を誘引した事例や、岡本(2011)で岐阜県においてSNSを活用して観光客を誘引した事例を紹介している。また、中国人観光客に関して、于、下山(2019)で中国人観光客の旅行者数と購買能力が増加傾向にあることを示している。しかし、岡山県におけるロケツーリズムに関する論文や、ロケツーリズムを活用した中国人観光客誘致に関する論文はない。

本稿では、岡山県は中国に対するロケツーリズム活動をおこなうことで、中国人観光客を獲得できることを示す。1節では、岡山県の概要について説明する。2節ではロケツーリズムの導入意義と岡山県のロケツーリズムの現状、そしてロケツーリズムの成功事例の分析と成功要因の抽出をおこなう。3節では中国人観光客をターゲットとした理由と中国人観光客の特徴、そして中国人観光客誘致に成功した事例の分析と成功要因の抽出をおこなう。4節では2節と3節で抽出した成功要因をふまえて、岡山県がロケツーリズムを活用してどのように中国人観光客を誘致すべきかについて提言する。

論文のフロー図

目次
はじめに
1 岡山県の概要
2 ロケツーリズムについて
 2-1 ロケツーリズムの導入意義
 2-2 岡山県のロケツーリズムの現状
 2-3 ロケツーリズムの成功事例の分析
3 中国人観光客について
 3-1 中国をターゲットとする理由
 3-2 中国人観光客の特徴
 3-3 中国人観光客誘致の成功事例と分析
4 岡山県への提言
おわりに
参考文献

参考文献
ウェブサイト内の資料については、記載されているURLでのリンクを2019年11月20日時点で確認しました。その後、URL が変更されている可能性があります。

三田祭論文作成にあたり、ご協力いただいた渋井丈史さん、竹内賢志郎さん、日當貴雄さんありがとうございました。

岡山県観光連盟の方への聞き取り 株式会社アヴァンティ・プラスの方への聞き取り
ひるぜんジャージーランドにて名物のひるぜん焼きそばを堪能しました 蒜山大山スカイラインで見晴らしのいい景色を見にいきました
瀬戸大橋で瀬戸内海を一望しました フィールドワークの報告書作成の様子
岡山観光センターにも立ち寄りました フィールドワーク最終日の岡山城の様子

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