グレーヴァ香子著『非協力ゲーム理論』(知泉書館、2011)について

初版、第3刷における誤植、訂正

場所
232ページ下から8行目 展開形ゲーム 同時ゲームで期末に全員の行動が観察されるもの
232ページ下から5-6行目 したがって。。。ことになる。 削除(反例はOsborne-Rubinsteinの本p246など)
261ページ下から4行目(new!) ε<- x ε<- x/2 (さらに追加的記述が必要なので下記参照。)

・261ページ下から4行目:「このときは」の後を以下に修正します。(2024年new!)

x1x+ε 以下である場合、εの仮定により可能なxの範囲は負の値におさまっている。従って戦略α1の期待利得は負である。x1>x+εである場合は、α1の期待利得は前述のようにx1そのものであり。。。

(図9.2はあまり意味がないので、x1x+ε 以下である場合の図に差し替える予定です。)

初版、第2刷における誤植、訂正

場所
97ページ下から10行目 両企業の戦略の組み合わせ 両企業の生産量の組み合わせ
107ページ6行目 -0.21 -2.1
158ページ下から4行目 例え たとえ
158ページ最後の行 youngがC、oldがDであったら young(現在のold)がCであったら
174ページ下から4行目 u1, us, … u1, u2, ...
207ページ脚注(4) 3行目 Shulteis Schulteis
223ページ5, 15行目 式の両側のui Eui
223ページ12行目 Eui(σ, sj) Eui(σ, s’j)
232ページ図8.4 u1, u2 (u1, u2)
237ページ6行目 k市場 k-1市場
255ページ6行目 例え たとえ
287ページ4行目 10.3節 10.4節
331ページ9行目 プレイヤー2がRをとった プレイヤー2がLをとった
344ページ1行目 Qualitative Quality
344ページ下から9行目 26 36(1)
346ページ下から17行目 Phil Philip
346ページ下から9行目 Hamilton, John Hamilton, Jonathan
347ページ下から14行目 Repeated Game Repeated Games
347ページ下から6行目 Zack Zak
347ページ下から3行目 1003-1038 1003-1037
348ページ2行目 Equilibrium Equilibria
348ページ7行目 Contribution Contributions
348ページ下から9行目 Equilibrium Equilibrium Concept
349ページ1行目 Contribution Contributions
349ページ23行目 Rubinstein, Ariel, and J. Piccione Piccione, Michele, and Ariel Rubinstein
にして11行目に上げる

  • ・102ページから103ページ:命題4.7.1の証明において、プレイヤー2の 1- uH は全て
     vH (ただしvH ≤ 1- uH) に変更します。

  • ・136ページ、定義5.5.1. がやや不正確でした。以下にもっと正確な定義を書きます。

    定義5.5.1. 繰り返しゲームにおける任意の戦略の組み合わせ(s1, s2, …, sn)、任意のプレイヤーi、任意の期 t=1,2,…をとる。t期の期初から始まる任意の部分ゲームHについて、Hに制限した戦略の組み合わせ (s1|H, s2|H, …, sn|H)からプレイヤーiが得られるt期とそれ以降の期だけの総利得を、t期以降のiの継続利得(continuation payoff)と呼ぶ。

  • ・141ページ、19-20行目:「しかもこの条件の下では」は不正確でした。もう一つ条件があって、

    δ ≥ max { (g-c)/(c-l), (g-c)/(g-d)}

    の下で2人がオウム返し戦略をするという組み合わせはナッシュ均衡となります。

  • ・319ページ、最終行は不正確なので削除すべきものです。改訂のチャンスがあり次第、もっと正確に書き直します。当面は授業のハンドアウト(pdf ファイル)を参照して下さい。
  • ・348ページ14行目の後:Mertens, Jean-Francois and Shumel Zamir (1985). "Formulation of Bayesian Analysis for Games with Incomplete Information", International Journal of Game Theory, 14(1):1-29 を追加します。

  • ・350ページ11行目の後:von Stackelberg, Heinrich (1934)
    Marktform und Gleichgewicht (Market Structure and Equilibrium),Vienna.
    (English translation, 2011.)を追加します。

    初版、第1刷における誤植、訂正

    (以下の誤植は第2刷においては修正されています。)
    場所
    xiiiページ6行目 第8 第8章
    91ページ下から4行目 での行動、・・・・・・という での行動、・・・)という
    97ページ13行目 とりあくーえず とりあえず
    131ページ最終行 プイレヤー プレイヤー
    267ページ脚注3) 「ここで」の後に左括弧が抜けている
    305ページ下から7行目 ||x|| ||x||2
    316ページ6行目 写像ψ 増加関数ψ
    317ページ10行目 Bolazno Bolzano
    345ページ下から6行目 169 269
    346ページ15行目 890-904 905-922
    352ページ3行目 1986 1988
    352ページ8行目 Generations Generations Games

    補足

    ・「序」iページの下から5行目、2007年度ノーベル経済学賞に関して、Hurwiczを書いていないことについて:個人的に、彼の業績はすばらしいと思いますが、ゲーム理論そのものへの貢献や、ゲーム理論の応用についての貢献として受賞したのではないと思ったからです。

    ・25ページ 定理2.6.1について:丁寧に読んでくださった読者の皆様にはご迷惑をおかけしましたが、ミニマックス定理は純戦略の範囲では必ずしも成立しません。したがってこの場所にある定理は不正確です。第2刷において、この定理は削除してあります。

    ・306ページ9-13行目:リアプーノフ安定性の記述が不正確でした。正確には、s*の任意の近傍について、(一般には別な)近傍が存在し、後者の中の任意の点から出発する列はもとの近傍内に留まっているようにできる、ということです。s*はこの性質を満たしています。(ここの記述も第2刷では改善してあります。)

    ・317ページ10行目:命題A.2.4をBolzano-Weierstrassの定理としたのは、丸山(2002)『経済数学』知泉書館にならったものです。

    練習問題の解答について

    本書に載っていない解答は、教員の方が授業で必要であることを以下の手順で証明して下されば、pdf ファイルで差し上げます。(以下の条件は Martin Osborne 氏のやり方にならっています。)

    ・本人の、大学など正規の教育機関でのメールアドレスから takakofg-office(アット)econ.keio.ac.jp  へ「『非協力ゲーム理論』解答集リクエスト」という件名でメールして下さい。メールの中には以下の情報を入れて下さい。特に(必須)のものは必ず入れて下さい。添付書類は極力避けて下さい。

    ・ご本人が大学などの正規の教育機関の教員(教官)であることがわかるようなウェブの情報へのリンク。(必須)

    ・本書『非協力ゲーム理論』が授業の教科書あるいは参考書として使用されていることがわかるような公開情報(例:ウェブの情報へのリンク)。

    ・その授業が正規の教育機関の正規の授業であり、担当教員(教官)の氏名もわかるような公開情報(例:ウェブの情報へのリンク)。

    ・その授業の概要がわかる公開情報(例:ウェブの情報へのリンク)。

    ・この解答集を受け取っても、他人には渡さないことに合意する旨を明記して下さい。(必須)

    なるべく1-2週間以内に対応いたしますが、長期休暇中などは難しいことをあらかじめご了承下さい。