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非正規雇用問題〜日本経済への影響〜 |
概要 |
新自由主義的イデオロギーは、あらゆる分野に規制緩和・競争市場原理を導入することによって、経済を活性化させようとした。それは雇用面においても、労働者派遣法といった形で現われ、雇用システムや会社の在り方を変容させ、非正規雇用の増加を引き起こした。そのことが、貧困や差別といった非正規雇用者自身の問題を生むだけでなく、社会の活力を失わせ、日本経済全体に大きな問題をもたらすことを示し、その解決策の方向性を探っていくことが本論文の目的である。 |
主要参考文献 | 中野麻美『労働ダンピング』(岩波新書,2006年) ロナルド・ドーア『誰のための会社にするか』(岩波新書,2006年) 伊東光晴『日本経済を問う』(岩波書店,2006年) |
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米軍基地なき沖縄 |
概要 |
鳩山由紀夫内閣は2009年9月から2010年6月までの約9ヶ月という短命に終わった。そして、政権を短命に追いやった要因のひとつに沖縄の普天間基地移設問題があるといえる。しかし、鳩山政権がこのような形で倒れたことで、普天間基地の存在を国民に広く知らしめるだけでなく、普天間基地をはじめとする、沖縄にある米軍基地の問題への関心が高まった。本論文においては、沖縄に米軍基地が存在する根拠となっている日米安全保障条約を巡る要点を見たのち、沖縄に米軍基地が存在する是非について軍事面から考察する。そして、沖縄の経済と米軍基地についての密接な関わり合いを見ていくことで、基地なき沖縄の経済的な問題や今後について検討していく。 |
主要参考文献 | 井村喜代子 『現代日本経済論(新版)』 有斐閣 2000年 森本敏 『普天間の謎』 海竜社 2010年 大久保潤 『幻想の島 沖縄』 日本経済新聞社 大久保潤 2009年 |
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中国の高度成長とチャイナリスク |
概要 |
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主要参考文献 |
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マツダの戦略分析 |
概要 |
マツダの戦略分析を行い、マツダが自動車業界の競争条件や環境変化の中で生き残ることができた理由を探す。 結論ありきになってしまうが、私はマツダが独自性を発揮することで生き残りをはかることが出来たと考えているので、マツダの沿革や戦略を見ていき「マツダは数多くの独自性を持った施策によって生き残ることが出来た」ことをこの論文で証明することを最終的な目標として執筆していきたい。 |
主要参考文献 | 曽我信孝 『マツダマーケティング分析』 白桃書房 1995 小堀和則 『マツダ 技術への飽くなき挑戦の記録』 三樹書房 2009 宮本喜一 『マツダはなぜ、よみがえったのか?』 日経BP社 2005 |
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『終身雇用』の変化と戦後日本の発展 |
概要 |
第1章では「終身雇用」の実態を調べる。企業規模格差・企業内格差を考え、一般に言われる「終身雇用」が実際には大企業正社員にしか当てはまらないことを述べる。また、その日本的労使関係が戦後日本の歴史の中でどのように形成されたかを考える。 第2章では、新自由主義と日本的労使関係の変化を関連づけて考える。バブル経済崩壊により、日本的労使関係はどう変わったか、小泉政権のとった新自由主義政策によって日本的労使関係がどのように変化し、どのような問題が生じたかを分析する。 |
主要参考文献 | ・野村正實『終身雇用』(岩波書店,1994年) ・井村喜代子『現代日本経済論』(有斐閣,2000年) ・井村喜代子『日本経済―混沌のただ中で』(勁草書房,2005年) |
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日本における都市間経済格差の問題 |
概要 |
日本は第二次世界大戦後、高度経済成長を遂げ、石油ショック以後も安定成長を維持し、経済大国となった。しかし発展の過程において地域間での発展度合に差が生まれ、特に東京を中心とした首都圏に経済の集中・人口の集中が発生してしまった。この論文ではこうした都市間・地域間格差が生み出されていった原因について、三大都市圏の都市としての性質の変化や政府のとった政策も含めた戦後日本の発展過程を確認しながら検証していく。 |
主要参考文献 | 山本正三、千歳壽一、溝尾良隆 『現代日本の地域変化』 古今書院 1997 西澤隆、桑原真樹 『日本経済 地方からの再生』 東洋経済新報社 2009 諸富徹 『地域再生の新戦略』 中公叢書 2010 |
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トヨタの国際競争力とその今後 |
概要 |
”トヨタ自動車”は日本を代表する企業である。戦後からトヨタは時代の変化に対応し、国際競争力を保ってきた。しかし、現在史上最悪の円高、東日本震災、世界的な不況の中で苦境に立たされている。 そこで、まずトヨタ生産方式やサプライチェーンマネジメントといったトヨタの国際競争力の源泉といわれている要素について細かく分析する。その上で、現在のトヨタが抱える課題とその解決策について分析することを目的としている。 |
主要参考文献 | 青島矢一,武石彰,マイケル・A・クスマノ『メイドインジャパンは終わるのか〜奇跡と終焉の先にあるもの』,東洋経済新報社,2010年 小林英夫,『トヨタVS現代 トヨタがGMになる前に』,ユナイテッドブックス,2010年 井村喜代子『現代日本経済論新版』有斐閣,2000年 |
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アニメ業界に見る巨大企業による支配体制 |
概要 |
現在アニメ業界では下請企業が疲弊し、人材不足や、仕事の海外流出などの問題が起きている。そのため、日本のアニメの衰退が危惧されている。そこで本論文では、巨大企業による支配体制を分析し、その上でアニメ業界の特徴を踏まえ、アニメ業界における問題点を分析すると共に、自動車産業と比較することによって、アニメ業界の現状を客観的に捉えていく。 |
主要参考文献 | 井村喜代子,『現代日本経済論』, 有斐閣, 2000 増田弘道, 『アニメビジネスがわかる』, NTT出版, 2007 山口靖男,『日本のアニメ全史』, テン・ブックス, 2004 |