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国内損害保険産業の展望−損保業界と銀行業界の再編の歴史から考える− |
概要 |
同じ金融業界であり,同じく最近大手企業同士の統合が押しすすめられ再編が進んできた銀行業界と損害保険業界との再編の背景と目的の共通点・相違点を挙げることで、今後の国内損害保険産業の展望を予想する。構成としては,序章で両業界の再編を理解するのに理解しておくことが必要である1990年代大不況と金融ビッグバンについて述べ,第1章では銀行業界の再編について,第2章では損害保険業界の再編について述べ,第3章では世界の損害保険産業の現状を述べ、それらを踏まえて終章で今後損害保険業界がどのように変容していくのかを予想していく。 |
主要参考文献 | 井村 喜代子 『現代日本経済論 新版』 有斐閣 2000年 上山 道生 『損害保険産業の構造変化と将来』 東洋経済新報社 1995年 吉川 吉衛 『保険事業と規制緩和』 同文舘出版株式会社 1985年 |
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「自動車産業にみる日本の輸出依存的体質の特徴」 |
概要 |
外国技術導入による寡占的競争を経て、日本は1970年以降例外的に成長していくが,その成長が輸出依存的成長によるものである.徹底的な減量経営・ME化を行った.この輸出依存的体質,しかも一部少数産業による集中豪雨的輸出拡大により,日米摩擦が本格化した.こうした貿易摩擦の激化や円高による影響で,対外直接投資・現地生産が拡大していった.しかし現地生産を行ったにもかかわらず輸出依存体質が変化しないために,1990年代大不況に陥る. 輸出依存的産業の代表である自動車産業についてみていき,輸出依存的体質ができる過程や特徴をみていく. |
主要参考文献 | 井村喜代子著『現代日本経済論』 有斐社 1993年 井村喜代子著『日本経済〜混沌のただ中で』 勁草書房 2005年 伊丹敬之・小林孝雄他著『競争と革新〜自動車産業の企業成長』 東洋経済社 1988年 |
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ニューエコノミーは終わったか |
概要 |
1990年代後半に流行した,従来の経済ルール(景気循環等)は消滅したとする「ニューエコノミー論」虚しく,アメリカ経済は2001年からリセッションと回復を経て現在に至る。しかし,ニューエコノミー論争は当時から形を変えて未だ残っている。そこで,ニューエコノミー論の変化を見据えながら,1990年代後半の経済を支えた要因を探る。そこからニューエコノミーは未だアメリカ経済に存在するのか否かについての結論を導いていく。 |
主要参考文献 | ポール・クルーグマン『資本主義経済の幻想―コモンセンスとしての経済学―』ダイヤモンド社,1998年 『'97米国経済白書』1997年 『2006年米国経済白書』2006年 |
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貧困と貿易 |
概要 |
まず,一時産品に依存する第三世界の貧困の現状と貧困が生まれた歴史背景をさぐる。次に,第三世界の生産者と巨大な市場支配力を持った先進国企業の貿易が不公平であることを明らかにする。さらに,自由貿易が貧富の差を拡大させる原因になること,貿易を市場メカニズムだけに任せておくだけだは危険であることを示す。自由貿易の欠陥の打開策として,フェアトレードを挙げその仕組み,現状,さらにその限界も考慮し,今後の貿易のあり方を考える。 |
主要参考文献 | 「コーヒー危機」 オックスファム・インターナショナル著 筑波書房 「グローバリゼーションと国際貿易」小林尚明 大月書店 「暗黒物語」ジャンピエール・ボリス 作品社 |
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放送ビジネスと電波 |
概要 |
現代の放送局のビジネスモデルは、免許制によって交付された電波があってこそ成り立っている。しかしこの免許制によって数々の不平等、非効率な経営実態を生み出している。その一方で、この電波にとらわれない「IP放送」という新しい放送事業形態も開発されてきている。このうような一見、四面楚歌に見える状況の中で、テレビ局の存在意義、進むべき道を考えていく。 |
主要参考文献 | 「テレビの教科書」 磯井広義 PHP新書 「電波利権」 池田信夫 新潮新書 「21世紀の放送を展望する」 島崎哲彦 学文社 1997年 |
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現代の資本主義の問題 〜格差社会〜 |
概要 |
社会主義体制の崩壊によって、資本主義は一定の評価を得ていますが、現代の資本主義も様々な問題点が指摘されています。その1つは、「格差」という問題です。「勝ち組・負け組」という言葉に代表されるような、「格差」の問題点を挙げて、その解決策として、現代の資本主義をよりよくするにはどうしたらよいかということを考えました。 |
主要参考文献 | 井村喜代子『現代日本経済論』、有斐閣、1993年 井村喜代子『日本経済 −混沌のただ中で−』、勁草書房、2005年 大竹文雄『日本の不平等 格差社会の幻想と未来』、日本経済新聞社、2005年 |
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”情報通信革命”とアメリカ経済 |
概要 |
“情報通信革命”とアメリカ経済について考察する。特に、クリントン政権の“情報通信革命”政策と当時のアメリカ国内の動きについて調べた。また、“情報通信革命”がアメリカ経済に与えた影響について考察し、“情報通信革命”政策が実際に効果をあらわしたことを示す。そして、アメリカ国内経済の変化とアメリカの貿易構造の変化を確認し、労働市場に対する“情報通信革命”の影響についても考察する。 |
主要参考文献 | 井村喜代子 『現代日本経済論』 有斐閣 2001年 藤岡惇 『グローバリゼーションと戦争』 大月書店 2004年 |
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世界貿易と貧困 |
概要 |
世界貿易によってこれだけ多くの富が世界に創出されているのに、未だに貧困削減が遅々として進まないのはなぜか。世界貿易による富を貧困層の人にまで届けるにはWTO、IMF、世界銀行、TNC、途上国政府、先進国政府がそれぞれどのような行動を取るべきなのか、公正な世界貿易のあり方とはどのようなものなのかについて考察しました。 |
主要参考文献 | アマルティア・セン著 石塚雅彦訳 『自由と経済開発』 日本経済新聞社 2000年06月 アマルティア・セン著 大石りら訳 『貧困の克服 アジア発展の鍵は何か』 集英社新書 2002年01月 ジャン=ピエール・ボリス著 林昌宏訳 『コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語』 作品社 2005年11月 |
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株式・不動産市場の今後 |
概要 |
1980年代から2000年代にかけての日本の経済の動きを確認し、金融自由化をきっかけとする株式市場・不動産市場の変化、現状、今後を考察する。 |
主要参考文献 | 井村喜代子『現代日本経済論』有斐閣2000年 井村喜代子『日本経済ー混沌のただ中で』勁草書房2005年 三菱UFJ信託銀行不動産コンサルティング部『図解 不動産証券化のすべて』東洋経済新報社2006年 大畑弥七『経済のグローバル化と日本経済』早稲田大学出版部1998年 |
テーマ |
日米にみるM&Aの実態と今後の動向 |
概要 |
近年日本におけるM&Aは急速に増加していて今後もますます増加していくと思われる。 この論文では過去から現在までの国際金融の流れを明らかにし、その流れがM&Aに与えた影響、またM&Aが経済に及ぼしてきた影響を調べると共に、今後の経済にどのような影響を及ぼしていくか考察していきたい。 |
主要参考文献 | 井村喜代子著 『現代日本経済論』 2001年 井村喜代子著 『日本経済―混沌のただ中で』 2001年 内閣府 経済社会総合研究所 『わが国企業のM&A 活動の円滑な展開に向けて』 2001年 |
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変わり行く日本の雇用 |
概要 |
日本の雇用が大きく変わったバブル後から現代に焦点を当てて雇用をみていく。まずはバブルが崩壊するまでの経済の流れを見た上で、失業率の推移を分析する。そして失業率上昇の背景にある雇用環境の変化について見て、さらに、その雇用環境の変化が若者にどういった影響を与えたのかに目を向ける。そして最後に、そういった状況のもと日本は今後どういった道を歩んでいくのがいいのか見ていく。 |
主要参考文献 | 井村喜代子 『現代日本経済論』 有斐閣 白石英司 『高失業社会への移行〜統計から見た実態〜』 日本労働研究機構 河野員博 『現代若者の就業行動−どの理論と実践−』 学文社 |