Photo Memories

延近研究会の風景

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このページではコンパ,夏合宿,OB/OG会などの様子を写真で紹介します。
OB/OG会は学生・卒業生・私がそれぞれの立場から報告をする研究会という形式をとっているので,ここに掲載するのは当然として,研究会の風景といいながら,なにゆえ懇親会や飲み会の写真が掲載されるのか?
ゼミ員および卒業生なら即答できるはず。
延近研究会の飲み会は教室外での立派な(!?)研究会の学習の場。教師・学生の立場を離れてお酒を飲みかつ語ることができる,「半学半教」(言うまでもなく福沢諭吉先生の言葉)が実践されているのです。もちろん飲めない人や飲みたくない人にお酒を強要することもありませんし,イッキ飲みなどはマナー違反として厳禁です。

2017年度OB/OG会

2017年度のOB/OG会は,2018年1月13日(土)午後1時30分から開かれました。
今年は3年生がいないので,12期生の高石裕介君の報告,8期生の木下泰君の報告,私の講演,
午後6時半から浜松町駅近くの東京グランドホテルの宴会場での懇親会,
午後9時半から田町駅近くの居酒屋「ニジュウマル」に場所を移しての2次会というスケジュールでした。

私が在職中最後のOB/OG会ということもあって,神戸,福島,福岡,さらにはシンガポールから出席のために帰国してくれた人もいて,卒業生の参加者は,報告会には約40人,懇親会には約75人,学生を含む参加者総数は85人(卒業生の子ども2人含む)以上と盛況でした。昨年度までと同様に,学生・卒業生が年齢の差を超えて打ち解け,飲み且つ語り合って盛り上がりました。
報告会(三田第1校舎122番教室)
(1) 高石君の報告
高石君は日本生命の資金運用部門で仕事をしている経験から,資金運用の安全性と収益性のために,どのような観点から運用先を選択しているか,データをもとに説明してくれました。
アベノミクスについての私の講演内容と重なる部分も多く,興味深い内容でした。
(2) 木下君の報告
木下君は,みずほ銀行での仕事の経験,宝くじ販売の苦労話,取引先の経営状態に応じて,時には融資を打ち切らざるを得ないやりきれなさの話のあと,結婚を機に奥様の実家である幼稚園の経営に打ち込んでいることと話してくれました。
その経験から,幼児教育の大切さを痛感したこと,少子化問題の解決への取り組みとして,保育園を3カ所新設したことについて,たくさんの子供たちの笑顔の写真を何枚も紹介しながら,仕事のやりがいを語ってくれました。
私にとっては,講演で現政権の少子化対策を取り上げる予定であったため,現場の経験からの話はとても興味深いものでした。
幼児教育の大切さを口で言うのは簡単ですが,経営と両立させること,地域社会に受け入れられ協力を得ることなど,木下君は苦労話はしませんでしたが,大変な仕事だと思います。世の中を少しでも良くしたいという彼の気持ちが伝わりました。
持ち前の笑顔でがんばってくださいね!
(3) 私の報告
   
私の講演は,「アベノミクスは日本経済を救えない!」というテーマです。
2013年度(2014年1月)のOB・OG会で「アベノミクスは日本経済を救えるか?」というテーマで講演をしましたが,その続編です。
その内容は大幅に書き換えて『21世紀のマルクス経済学』の第11章にしましたが,今回は,その後のアベノミクス「第2ステージ」も対象とし,安倍首相が少子化を「国難」と呼んで2017年9月の衆議院解散の大義名分としたことも取り上げました。

前半は,アベノミクスの経済理論的基礎であるリフレ派の主張の理論的批判と統計的事実からの批判,後半は「第2ステージ」特に少子化を「国難」とする根拠について,経済学的に検討し,さらに安倍政権の幼児教育の無償化のような少子化対策が的外れであることを論じました。
安倍首相は「少子化」のみを「国難」としましたが,この問題は本来「少子高齢化」として取り上げるべき問題なのですが,「高齢化」も「国難」とすれば,長生きする人が増えることが「国難」となってしまうから,選挙対策として意図的に触れなかったのでしょう。このこと自体が解散の「大義名分」の空虚さを示しています。

最後に,私の考えとして,どのような方向に進むべきかを提言しました。
少子化問題については,木下君が実行しているような保育所の増設こそが正道であり,そのための公的資金による支援,保育士の待遇の劇的改善のための公的支援などの拡充こそが,現在の閉塞的状況を打開する方向性なのです。
   
講演終了後,7期生から花束と記念品がプレゼントされました。花束を渡してくれた牧戸さんは,NECで活躍されたのち,実家の家業の真珠加工業を仕事として,シンガポールと伊勢志摩とを行き来する生活をされているそうですが,今回はOB・OG会参加のために帰国されたそうです。何か感じることがあったのか涙ぐまれたので,同期生から冷やかされていました。
懇親会
1期小山君の乾杯の音頭で懇親会が始まり,その後に25期から順に代表者のスピーチがあったのですが,学生に撮影を任せた写真には14期のスピーチからしかありませんでした(>_<)。
懇親会
 14期代表の山崎さんのスピーチ 出席者が卒業期を超えて歓談   12期の田川君のスピーチ
       
 10期と11期のメンバー
写真が不鮮明なので誰のスピーチかは?
結城君なのかな?
9期重岡君のスピーチ   私に質問があったので答えていると,18期佐治夫婦の息子さんの樹くん
(私にとっては孫のような存在)が聞きに来てくれました。 
樹くんは昨年も参加でしたが
1歳7か月となって
会場を自由に歩き回ってました。
8期の宇佐美君のスピーチ,
同期の木下君をいじる内容だったので,木下君の反論?
7期の吉田君のスピーチ
5期の萩原君(右)と6期の坪田君 4期の角田君のスピーチ,久しぶりの参加で
ゼミの思い出について熱弁!? 
2期の佐野君のスピーチ
2期生の前を「自由に」通過する樹くん  1期生の大西君のスピーチ,同期生の小山・高木・日比野君は「話が長いよ!」と言いたげに聞いています。
OB・OB会の「主」ともいうべき高木君がマイクを握って・・・「特別会員」の経済学部1年生堀口君を指名!
堀口君は16年4月に私が安保法制について
話しているテレビ番組を見て,
私のゼミに入りたいと
経済学部を志望したそうです。
定年退職なので入ゼミは無理でしたが,
みんなの同意を得て
講演会と懇親会に誘いました。
しばらくの歓談の後,佐野君の指名で私の挨拶。
経済学部助手になってから37年,助教授となりゼミを担当してから27年。
国際政治や軍事要因を組み込んだ現代資本主義分析という,広範な視野を必要とする分野を専門としたために,
なかなか論文として形にすることができず,自分には能力がないのかもしれないとウツ状態になったこともありました。
そんなときに指針となったのは,私の名づけ親の日蓮宗の高僧の方が下さった言葉,「天,我を生ず,必ず用あり」でした。
学生が授業やゼミで私の話を熱心に聴き,「なるほど!」という表情に変わることが何よりの喜びであり,この仕事こそが
私の天職と信じて努力してきました。
2009年,18期生が4年生の時,意識を失って救急車で搬送されるという出来事を契機として,完璧でなくとも今までの仕事を
形に表そうと決意し,2012年に専門書として『薄氷の帝国アメリカ』,2015年には教科書として『21世紀のマルクス経済学』を
出版しました。2冊の本を世に出すことができたのは,学生たち,とりわけゼミの教え子のみんなの存在のおかげでした。
そして,その時は,これで在職中に私が本として発表するべきことは終わったかな,と考えていました。
ただ,12期〜14期生と共同研究を始めた「対テロ戦争」については,その後もほぼ毎日,年表づくりや私の分析をウェブサイトに
掲載し続けてきました。⇒共同研究「イラク戦争を考える」
その仕事をしていると,アフガニスタンやイラク,シリアなどで,毎日,大勢の罪のない子どもや女性を含む民間人が命を奪われ
ていることに向き合わざるをえません。中東の子どもたちの顔は,木下君が紹介してくれたような無邪気な笑顔ではなく,苦痛に
ゆがんだ表情として浮かんでくるのです。
さらに「イスラム国IS」による住民の残虐な大量殺戮,欧米諸国の対IS軍事作戦でも多数の民間人が犠牲になっています。
   
犠牲になった人たちの怒りと無念さ,家族や友人たちの悲しみを想起すると
涙が出てきます。(挨拶では泣くまいと決意してたのですが・・・↑(;_;),
樹くんがジイジはどうしたの?というふうに近づいてきて,
その無邪気な顔で気を取り直し)
2001年にブッシュ大統領が開始を宣言した「対テロ戦争」とは何だったのか,
そしてこの戦争は何をもたらしたのかについて,
さらに日本が進むべき道についての
私の考えを世に問うことは,私の使命だと決意しました。
かなりきつい仕事でしたが,昨年12月に脱稿し,3月中には刊行予定です。
これだけたくさんの卒業生が集まってくれたことに感謝し,
私の挨拶を終えました。 
26期の女性たちにプレゼントを預かってもらって, 出席者全員の集合写真。
もちろん「孫」の樹くんも参加。
17期の堀部さんの息子さんも出席されていたのですが,風邪が悪化したので
途中退席でした。
   
集合写真の撮影後は,高木君の音頭で恒例の「若き血」の合唱!   
       
 16期生との記念写真  4期生と5期生との記念写真    
 二次会  
出席者入り乱れて歓談,私の退職後も同じようにOB・OG会を続けようという声が大勢。
最後に何かしゃべれとのリクエストで,4年生のOB・OG担当の高橋君と橋本君に感謝,
来年以降の開催については,世話人会のようなものを組織して準備したらどうか,と提案しました。
その時にはすでに来年は1月12日(土)の開催と決まっていました。
卒業生全員対象の「総会」の他に,同期会を開く際に誘ってくれたら喜んで参加します。
最後に,卒業生全員へ。
現在は仕事やプライベートな生活で,必ずしも自分の描いた道を進めていない人,OB・OG会は自慢話をする場ではありません。
現在の境遇がどうであれ,私との関係,同期や先輩・後輩との関係は学生時代のままです。
ゼミ時代を振り返るのは後ろ向きになることではなくて,原点に戻ること,そこから前を向いて進む一助になるのではないでしょうか?
きっと元気が出るし,そういう人こそ参加してくれると,私にとって何よりの喜びです。
私自身が山あり谷ありの人生を過ごし,定年を迎える人間なのですから・・・。

2015年度夏合宿(2015.9.7-10)

今年も伊豆高原のロブィングで3泊4日の合宿を行ないました。写真左はクラブハウス正面,右は1番コートから見たクラブハウスです。
3年生は日本経済の構造変化についての三田祭論文の報告,4年生は卒業論文の中間報告で,深夜まで活発な討論,その後の飲み会,3日目は恒例のテニス大会と打ち上げコンパ(表彰式と3分間スピーチ)と,ハードな勉強と遊び,飲み語らう充実した合宿でした。

(1)報告会

(2)夏合宿恒例テニス大会

テニス大会の目的は,テニスサークル所属者も初めてラケットを握る人も一緒のチームを組み,テニスのレベルの違うみんなが協力し合って楽しみながら勝利という目的に努力すること,それを通じて友情を深め共同・協調の精神を養うということなのです(ちょっと硬いか?)。ま,自分がほんとに楽しいためにはみんなも楽しい方がいい,そのための努力は惜しまないというのが私の考え方なのです。
今年の夏は一時期猛暑でしたが,合宿の時期には残暑も終わり,快適な気候。
2日目は激しい雨で3日目も雨の予報でしたが,テニス大会時には晴れ!
ロブィングの支配人(私のかつてのテニス仲間)の配慮で雨の予報の時点で確保してくれていたインドアコートで開催しました。8月中旬には,昨年に続き松岡修造さんのテニス塾のTV番組(TBSの体育会TV)が収録されたということでした。
試合は,テニスサークル所属者はもちろんですが,試合前に初心者と初級者には各チームのキャプテンがレッスンをしたせいか,初心者が多いにもかかわらず,かなりのラリーの続くゲームとなりました。
笑い声と笑顔がいっぱい,拍手と歓声の鳴りやまない楽しい大会となりました。

熱戦の模様

(3)合宿打ち上げコンパ(テニス大会表彰式&3分間スピーチ)

チーム戦の結果は接戦でしたが,下のような結果に。
優勝チームの表彰の他に,3年生の光富君と戸森君が特別賞=MIP(Most Impressive Person)に選ばれました。特別賞はテニス大会だけでなく,合宿全体を通して頑張った人,合宿を盛り上げる努力をした人を讃える賞です。優勝チームと特別賞受賞者には私が用意した賞品を授与。
また,私のチームが優勝したので,私の賞品はじゃんけん大会で争奪,4位チームのキャプテンの4年生の吉橋君が去年に続いて獲得,何という運の強さ!
優勝 第2位 第3位 第4位
特別賞受賞者 じゃんけん大会優勝者 カンパーイ!

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