[アフガニスタン情勢] 2018年
2017年までのアフガニスタン情勢については『対テロ戦争の政治経済学』をお読みください。
1月
・カブール東部地域で自爆攻撃により警官20人死亡,27人負傷,ISが実行声明(1/4)。
・カブールのインターコンチネンタル・ホテルを武装集団が襲撃し外国人14人含む22人死亡,10人負傷,襲撃者5人全員死亡,タリバンが実行声明(1/20)。
・カブール中心部の内務省施設前で大量の爆発物を積んだ救急車の自爆攻撃により103人死亡,235人負傷,タリバンが実行声明(1/27)。
・カブールのアフガン軍訓練施設へのISの攻撃により兵士11人死亡,16人負傷(1/29)。
・タリバンがトランプ大統領がタリバンとの和平交渉の意思はないと表明したことに対して,アフガニスタンの主権はカブール政府ではなくタリバンであるとした上で,アメリカがタリバンとの和平交渉を拒否すれば戦争が続くだけであると発表(1/30)。
全国土のうちカブール政府が統制している地区は30%,タリバンの活動が活発な地域は70%,うち4%はタリバンの完全支配下にあるとBBCが調査結果を発表(1/31)。

2月
・南部ヘルマンド州ゲレシュク地区の親政府派民兵の検問所へのタリバンの攻撃により民兵16人死亡(2/11)。
・タリバンが「アメリカ国民と独立NGO,平和愛好派の議員」に宛てた約3000語の手紙を公開,政府にアフガニスタンからの撤退とタリバンとの直接和平交渉へ向けた圧力をかけるよう促す内容(2/14)。
・NATOのストルテンバーグ事務総長がアフガニスタンにNATO軍3000人規模を増派し駐留NATO軍を16,000人規模に拡大する方針を発表(2/14)。
・UNAMAが2017年の暴力事件による民間人死傷者数を発表,死者数は3,438人,負傷者数は7,015人,うち反政府武装勢力の行動による死者は2,303人,アフガン治安部隊や外国軍の行動による死者は745人(2/15)。
・西部ファラー州のアフガン軍基地へのタリバンの攻撃によりアフガン兵18人死亡(2/24)。

3月
・「イスラム国ホラサン」が世界のイスラム教徒に対してアフガニスタンへ入国し北部と東部のIS拠点への集結を呼びかける動画をウェブ上に公開(3/8)。
・ドイツ政府がアフガニスタン駐留同国軍を増派し現在の960人規模を1300人規模に拡大する方針を発表(3/8)。
・カブール西部のシーア派少数民族ハザラ人居住地区の警察検問所への自爆攻撃により9人死亡,18人負傷,北部タカール州カジャ・ガール地区のアフガン軍駐屯地へのタリバンの攻撃によりアフガン兵7人と警官9人死亡,13人負傷(3/9)。
・西部ファラー州バラボルク地区でタリバンの攻撃により警官とアフガン兵計18人死亡,応戦によりタリバン戦闘員30人以上死亡(3/10)。
・西部ファラー州西部イラン国境近くのアナルダラ地区の政府施設をタリバンが襲撃し制圧,警官15人死亡,アフガン軍の空爆を含む応戦によりタリバン戦闘員56人死亡,施設を奪還(3/12)。
・カブールのシーア派聖廟近くでISの自爆攻撃により少なくとも33人死亡,65人負傷(3/21)。
・南部ヘルマンド州ラシュカルガーのレスリング会場外で観戦に集まった群衆への自動車爆弾攻撃により14人死亡,47人負傷(3/23)。

4月
・北部クンドゥズ州ダシュチ・アルチ地区のタリバンの訓練基地へのアフガン軍の空爆によりタリバン・メンバー35人死亡国防省発表,民間人5人死亡,55人負傷,州知事発表,タリバンはマドラサ(宗教学校)への空爆により聖職者や生徒など民間人100人以上死傷と発表(4/2)。
・中部ガズニ州ガズニ近郊の州政府施設をタリバンが攻撃し州政府高官含む15人死亡,銃撃戦と空爆によりタリバン戦闘員20人死亡(4/12)。
・西部ヘラート州シンダンド地区でタリバンの攻撃により警官10人死亡,4人負傷,南東部パクティア州ガルデズでタリバンの攻撃により警官3人死亡(4/13)。
カブールの国民議会選挙の有権者登録所外で自爆攻撃により女性22人と子ども8人含む57人死亡,119人負傷,ISが実行声明(4/22)。
・北西部バドギス州アブカマリ地区とカディス地区でタリバンの攻撃によりアフガン兵計14人死亡(4/23)。
・西部ファラー州バラボルク地区の検問所へのタリバンの攻撃によりアフガン兵と警官計11人死亡,応戦によりタリバン戦闘員6人死亡,3人負傷(4/24)。
・タリバンが「春の攻勢」作戦の開始を宣言(4/25)。
・北部クンドゥズ州ダシュチ・アルチ地区のアフガン軍駐屯地へのタリバンの攻撃によりアフガン兵7人死亡,1人負傷,国防省発表,死傷者搬送先の病院は兵士13人死亡,9人負傷と発表,応戦によりタリバン戦闘員15人死亡,13人負傷(4/26)。
・カブール中心部の情報機関本部近くで2輪車に乗った男の自爆攻撃と集まった報道陣らへの自爆攻撃によりジャーナリスト9人含む29人死亡,49人負傷,ISが実行声明,南部カンダハル州カンダハルでルーマニア軍車列標的の自爆攻撃により子ども含む民間人11人死亡,ルーマニア軍兵士8人と警官計26人負傷(4/30)。

5月
・アフガニスタン復興担当特別監察官(SIGAR)がアフガン治安部隊の隊員数が296,400人で昨年より10.6%減少したとの推計を発表,原因がここ数カ月の治安情勢の悪化にあると説明(5/1)。
・南部ヘルマンド州ナダリ地区でタリバン標的のアフガン軍の空爆により民間人6人死亡((5/1)。
・東部コースト州の国民議会有権者登録所のモスク内での爆弾攻撃により少なくとも17人死亡,34人負傷,タリバン報道官が関与を否定(5/6)。
・北部バグラン州タラワ・バフラク地区をタリバンが攻撃し同地区を制圧((5/8)。
・西部ファラー州バラボルク地区の警官隊基地へのタリバンの攻撃により警官23人死亡,3人負傷,同州ファラーの警察署へのタリバンの攻撃により警官11人死亡((5/11)。
・東部ナンガルハル州ジャララバードの州政府施設への自動車爆弾による自爆攻撃と銃撃戦により15人死亡,42人負傷,ISが実行声明(5/13)。
・西部ファラー州ファラー各地をタリバンが攻撃し複数の治安部隊検問所を制圧,州知事公舎から300mまで接近,戦闘によりアフガン兵少なくとも18人死亡(5/15)。
・中部ガズニ州でタリバンの攻撃により警官13人死亡(5/16)。
・アフガニスタン復興担当特別監察官事務所がトランプ政権の対アフガニスタン政策は今年1〜3カ月でほとんど成果を上げていないとする報告を発表(5/21)。
・南部カンダハル州カンダハルで自動車爆弾攻撃により治安部隊員4人含む16人死亡,38人負傷,中部ガズニ州の複数の地区でタリバンの攻撃により警官14人死亡(5/22)。
・東部ナンガルハル州チャパルハル地区でアフガン軍の夜間の対IS軍事作戦により民間人9人死亡,8人負傷,州知事発表(5/29)。

6月
・カブール西部で聖職者の集会に対する自爆攻撃により勢力者7人と治安部隊員4人含む14人死亡,17人負傷,ISが実行声明(6/4)。
・タリバン報道官がラマダン明けの祭礼「イード・アル・フィトル」に合わせて政府軍と3日間の停戦を実施するが外国占領軍に対する戦いは継続すると発表(6/9)。
・西部ヘラート州ザワル地区の検問所へのタリバンの攻撃によりアフガン兵17人死亡,1人負傷,タリバン戦闘員8人死亡,北部クンドゥズ州カラエザル地区の検問所へのタリバンの攻撃により警官19人死亡,7人負傷,タリバン戦闘員10人死亡,9人負傷,東部ナンガルハル州コット地区でIED攻撃により民間人4人死亡,16人負傷(6/9)。
・カブールの政府庁舎前で自爆攻撃により12人死亡,31人負傷(6/11)。
・北東部バダクシャン州ジュルム地区の治安部隊駐屯地を反政府武装勢力が攻撃し少なくとも治安部隊員7人死亡,15人負傷(6/14)。
・東部ナンガルハル州ロダット地区でタリバンと治安部隊の停戦を祝う集会で自爆攻撃により26人死亡,54人負傷,ISが実行声明(6/16)。
・東部ナンガルハル州ジャララバードで自爆攻撃により19人死亡,60人負傷(6/17)。
・東部ロガール州でタリバンと部族長の和平交渉会場への爆弾攻撃により部族長13人とタリバン数人死亡,北部タカール州の治安部隊駐屯地へのタリバンの攻撃により警官16人死亡(6/28)。

7月
・東部ナンガルハル州ジャララバードでシク教徒とヒンズー教徒標的の自爆攻撃により19人死亡,20人負傷(7/1)。
・中部ウルズガン州の有志連合軍司令部内でアフガン治安部隊員の内部者攻撃により米兵1人死亡,2人負傷,タリバンが実行声明(7/7)。
・東部ナンガルハル州ジャララバードの治安部隊駐屯地への自爆攻撃により少なくとも民間人8人と治安部隊員2人死亡,4人負傷(7/10)。
・東部ナンガルハル州ジャララバードの教育施設を武装集団が襲撃し少なくとも治安部隊員含む10人死亡,10人負傷(7/11)。
・北部クンドゥズ州ダシュトアルチ地区でタリバンの攻撃によりアフガン兵少なくとも30人死亡,17人負傷(7/12)。
・南東部パクティア州アフマダバード地区でアフガン軍の空爆と地上部隊の作戦行動によりタリバン戦闘員55人死亡(7/13)。
・カブール南西部農村復興開発省前で自爆攻撃により10人死亡,15人負傷(7/15)。
・国連アフガニスタン支援団(UNAMA)が2018年上半期の暴力事件による民間人死者が1,692人で前年同期比1%増,負傷者が3,430人以上と発表(7/15)。
・北部クンドゥズ州クンドゥズ近郊チャルダラ地区でアフガン軍または米軍の空爆により女性と子ども含む民間人14人死亡(7/19)。
・カブール国際空港入り口付近で亡命していたドスタム第1副大統領の帰国を出迎える群衆標的の自爆攻撃により治安部隊員ら23人死亡,107人負傷,ISが実行声明(7/22)。
・東部ナンガルハル州ジャララバードの助産師訓練所で自爆攻撃と銃撃により警備員と運転手計3人死亡,63人負傷,ISが実行声明(7/28)。
・東部ナンガルハル州ジャララバードの州政府庁舎を武装集団が自爆と小火器で襲撃し治安部隊と銃撃戦,職員と警官ら18人死亡,15人負傷(7/31)。

8月
・北部ジョージャン州でタリバンの攻勢を受けたIS指揮官と幹部,戦闘員含むメンバー150人以上がアフガン軍に投降,アフガン軍報道官が北部地域でのISの時代は終わったと発表,タリバンはISとの戦闘によりIS戦闘員数十人死亡,130人以上を拘束,タリバン戦闘員17人死亡,13人負傷,ISの悪行は完全に消滅しジョージャン州の住民はISの抑圧から解放されたと発表(8/1)。
・南東部パクティア州ガルデズのシーア派モスクでの自爆攻撃と銃撃により39人死亡,少なくとも80人負傷(8/3)。
・カブール北西パルワン州チャリカルでパトロール中のNATO軍・アフガン軍合同部隊への自爆攻撃によりチェコ軍兵士3人死亡,米兵1人とアフガン兵2人負傷,タリバンが実行声明(8/5)。
・中部ガズニ州ガズニへのタリバンの大規模な攻撃によりアフガン兵14人と住民2人死亡,20人以上負傷,アフガン軍が米軍ヘリと無人機の援護により反撃しタリバン戦闘員39人死亡,100人以上負傷(8/10)。
・北部バグラン州の検問所へのタリバンの攻撃によりアフガン兵と警官計13人死亡(8/11)。
・中部ガズニ州ガズニでの9日夜以来のタリバンと米軍の空爆支援のアフガン軍の戦闘により治安部隊員約100人以上,住民20人以上,タリバン戦闘員約200人死亡と州政府当局発表(8/13)。
・北西部ファリヤブ州ゴルマックののアフガン軍基地をタリバンが攻撃し制圧,アフガン兵17人死亡,60人以上が降伏(8/14)。
カブール西部のシーア派居住地区の大学入試予備校での自爆攻撃により生徒48人死亡,67人負傷,北部バグラン州バグラン・マルカジ地区の検問所へのタリバンの攻撃によりアフガン兵35人と警官9人死亡,4人負傷,9人行方不明(8/15)。
・北西部ファリヤブ州ブルチャラ地区をタリバンが攻撃し同地区を制圧,治安部隊員少なくとも40人が人質に(8/19)。
・東部ナンガルハル州コギャニ地区でアフガン軍と米軍の共同作戦行動における空爆によりISホラサンのアルハービー最高指導者含むメンバー11人死亡(8/26)。
9月
・カブールのシーア派居住地区のレスリング・トレーニング・センターでの自爆攻撃とその直後に集まった治安要員標的の自動車爆弾攻撃により少なくとも26人死亡,91人負傷,ISが実行声明(9/5)。
・北東部タカール州クワジャ・ガール地区の検問所内で地方警察官の発砲(内部者攻撃)とタリバンの襲撃により警官8人死亡(9/6)。
・カブールで二輪車爆弾による自爆攻撃により少なくとも7人死亡,25人負傷,ISが実行声明(9/9)。
・北部地域各州でタリバンの攻撃により治安部隊員52人死亡,27人負傷(9/10)。
・東部ナンガルハル州ジャララバード東方パキスタン国境への道路で治安の改善を求める州警察に対する抗議デモでの自爆攻撃により68人死亡,165人負傷,タリバンが関与を否定する声明(9/11)。
・西部ファラー州のプシュテ・ロッド地区とバラボルク地区の検問所へのタリバンの攻撃により治安部隊員17人死亡(9/17)。
10月
・東部ナンガルハル州カマ地区で国民議会選挙候補者の選挙運動に対する自爆攻撃により14人死亡,43人負傷(10/2)。
・南部ヘルマンド州でIED攻撃により米兵1人死亡(10/4)。
・南部カンダハル州マルーフ地区で結婚式の行列をアフガン軍が空爆し女性と子ども含む民間人4人とタリバン戦闘員10人死亡,8人負傷,カンダハル警察長官はタリバンが民間人にまぎれて逃走しようとしたための犠牲者と発表(10/5)。
・北部ワルダク州サイエダバード地区の州政府庁舎をタリバンが襲撃し警官10人死亡,治安部隊の対抗軍事行動によりタリバン戦闘員25人死亡(10/7)。
・北部ジョージャン州クシュティパ地区でタリバンの攻撃により治安部隊員12人死亡,10人負傷,応戦によりタリバン戦闘員30人死亡,19人負傷,州警察長官発表(10/8)。
・南部ヘルマンド州ラシュカルガーで国民議会選挙候補者の事務所への自爆攻撃により候補者含む8人死亡,護衛ら6人負傷(10/9)。
・北部クンドゥズ州カラエザル地区の検問所をタリバンが攻撃し国境警備隊員15人死亡(10/11)。
・東部ナンガルハル州バティコット地区でタリバン戦闘員75人が政府との和平交渉に参加(10/11)。
・北西部ファリヤブ州マイマナで治安部隊と選挙運動標的の自動車爆弾の誤爆によりタリバン戦闘員10人と民間人5人死亡,4人負傷(10/12)。
・タリバン指導者がカタール・ドーハで12日にアメリカのカリルザード和平特使との交渉に応じたと発表(13日)。
・北東部タカール州ルスタク地区で国民議会選挙候補者の選挙運動への二輪車爆弾攻撃により22人死亡,36人負傷(10/13)。
・西部ファラー州ポシュトロッド地区の2カ所の検問所をタリバンが攻撃し治安部隊員21人死亡,11人を拉致(10/14)。
・中部サマンガン州ダラ・スフ地区の検問所をタリバンが攻撃し警官11人死亡,30人負傷,15人を拉致,中部ダイクンディ州カジラン地区の検問所をタリバンが攻撃しアフガン兵8人と警官5人死亡(10/16)。
・南部カンダハル州カンダハルの政府施設内で駐留米軍のミラー司令官と州警察長官らの治安対策会議標的の州知事護衛官の銃撃により警察長官と情報機関長官およびアフガン人記者の計3人死亡,米兵1人と米民間契約業者1人含むアメリカ人3人負傷,州知事含むアフガン人10人負傷,タリバンが実行声明(10/18)。
・国民議会選挙の投票日に各地で自爆攻撃や銃撃事件が192件,民間人と治安部隊員ら計46人死亡,約240人負傷
(10/20)。
・東部ナンガルハル州コギャニ地区でIED攻撃により子ども6人含む民間人11人死亡(10/21)。
・西部ヘラート州シンダンド地区でアフガン治安部隊員の内部者攻撃によりチェコ軍兵士1人死亡,2人負傷,タリバンが実行声明(10/22)。
・東部ナンガルハル州ロダット地区でアフガン軍地上部隊の作戦行動により女性と子ども含む民間人14人死亡(10/24)。
・西部ファラー州アナル・ダラ地区でアフガン軍の輸送ヘリが墜落し乗員25人全員死亡,同州報道官は悪天候が原因と発表,タリバンが撃墜声明(10/31)。
11月
・駐留米軍のミラー司令官が米NBCニュースのインタビューで,アフガニスタンでの「対テロ戦争」は軍事的に勝利することはできず政治的解決がこの戦争を終結させる唯一の手段であると述べ,タリバンもこのことは理解しているとの認識を示す(11/1)。
・カブールで治安部隊員の発砲(内部者攻撃)により米兵1人死亡,1人負傷(11/3)。
・中部ガズニ州ガズニの治安部隊検問所へのタリバンの攻撃によりアフガン兵7人と警官6人死亡,13人負傷,応戦によりタリバン戦闘員6人死亡,10人以上負傷(11/5)。
・国連アフガニスタン支援団(UNAMA)が10月の国民議会選挙期間中の暴力事件により民間人56人が死亡し379人が負傷したとする報告書を発表(11/6)。
・西部ファラー州イラン国境近くのアフガン軍駐屯地をタリバンが攻撃しアフガン兵20人死亡(11/6)。

・中部ガズニ州ジャゴーリ地区でシーア派少数派のハザラ族居住地区をタリバンが攻撃しアフガン軍との戦闘によりアフガン軍特殊部隊員10人と民間人15人死亡,25人負傷(11/11)。
・西部ファラー州ファラーと近郊の複数の警察検問所へのタリバンの攻撃により警官少なくとも30人死亡(11/15)。
・ダンフォード統合参謀本部議長がカナダ東部ノバスコシア州ハリファックスでの安全保障フォーラムでアフガニスタン情勢について「現時点でタリバンは敗北しつつあるとはいえず,膠着状態にある」という認識を示す(11/18)。
・カブールの宴会場内で行なわれていた預言者ムハンマドの生誕を祝うイスラム法学者と聖職者の集会での自爆攻撃により55人死亡,83人負傷,タリバンは関与を否定する声明(11/20)。
・東部ナンガルハル州でタリバン戦闘員45人が武装解除し和平交渉に参加(11/22)。
・東部コースト州のアフガン軍基地内のモスクで自爆攻撃により兵士27人死亡,57人負傷,ISが実行声明(11/23)。
・南部ニムロズ州カシュロッド地区で敵対勢力との交戦により米兵1人死亡(11/24)。
・西部ファラー州ラシュワ・ジュワイン地区でタリバンの攻撃により警官22人死亡,4人負傷,北西部ファリヤブ州カイサル地区でアフガン軍部隊をタリバンが攻撃しアフガン兵10人死亡,3人負傷,5人行方不明(11/26)。
・中部ガズニ州ガズニ近郊アンダル地区で米軍装甲車へのIED攻撃により米陸軍兵2人と空軍兵1人死亡,米兵3人と契約業者1人負傷,タリバンが実行声明(11/27)。
・南部ヘルマンド州ガルムサー地区でアフガン軍部隊と米軍事顧問団の施設をタリバンが攻撃,顧問団の要請を受けた米軍の空爆により近隣の民家が破壊され,女性と子ども計16人含む民間人少なくとも30人死亡(11/28)。
・カブールのイギリス民間軍事会社G4Sの施設を武装集団が自動車爆弾と小火器で攻撃し少なくとも10人死亡,32人負傷,タリバンが実行声明(11/28)。
12月
・米上院軍事委員会の公聴会で中央軍(CENTCOM)の次期司令官に指名されたマッケンジー中将がアフガンスタン情勢について証言し,推定6万人規模のタリバン戦闘員の攻撃の活発化によってアフガン治安部隊の死傷者は高水準となっており,現在の米軍1万4000人規模が撤退すればアフガン政府は治安を維持できないだろうという認識を示す(12/4)。
・西部ヘラート州シンダンド地区の2カ所のアフガン軍駐屯地をタリバンが攻撃しアフガン兵14人死亡,21人誘拐,応戦によりタリバン戦闘員30人死亡(12/7)。
・東部クナール州シェルタン地区で米軍のタリバン標的の空爆により子ども12人含む民間人20人死亡,NATO報道官は空爆でタリバン戦闘員が40人死亡し人間の盾とされていた民間人数人が負傷したと発表(12/15)。
・カブールの政府庁舎への自爆攻撃と小火器攻撃により43人死亡,29人負傷(12/24)。

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