「イラク戦争」関連年表 2004年10月

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主な出来事

  1. スンニ派三角地帯中心にイラク各地で駐留軍,イラク警察・治安部隊と武装グループとの戦闘や爆弾攻撃などが継続。
  2. イラク駐留米軍がサーマッラに対する大規模な掃討作戦開始。
  3. ザルカウィ氏グループの拠点目標を理由にファルージャに対する米軍の攻撃激化,民間人の死傷者多数。
  4. イラクの大量破壊兵器捜索の米調査団が「開戦時に大量破壊兵器の備蓄なし,核兵器開発計画も91年以降断念された」とする最終報告書を発表。 *Comprehensive Report of the Special Advisor to the DCI on Iraq’s WMD
  5. 外国人拉致・殺害事件多発。ザルカウィ氏グループが日本人男性1人を拉致し自衛隊撤退要求,その後殺害。
  6. イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区北部で大規模な軍事作戦,自治政府が非常事態宣言。
  7. 米国の2004年度財政赤字が過去最大を更新,2004年貿易赤字も過去最大の見込み。
  8. オサマ・ビン・ラーデン氏が9.11同時多発テロへの関与を認め,ブッシュ大統領と米国の中東政策への批判,同様の攻撃が今後も繰り返されると警告。

【イラクおよび周辺地図】 【用語集(人名・地名・組織名等】 【イラク戦争関連兵器】

月日 イラク軍事情勢 イラク政治情勢 日本の対応 アメリカの対応 その他の国,
国際機関の対応
イラク周辺国情勢
10.1 サーマッラで米軍が3500人規模の兵力を投入し,イラク治安部隊と合同で大規模な掃討作戦を開始,米軍は武装勢力100人以上殺害と発表,地元医師によると少なくとも23人の女性・子供・老人死亡。(2)(6)
サドル・シティでサドル師の民兵と米軍が交戦,民兵9人と民間人3人死亡。(5)(6)
サーマッラで狙撃により米兵1人死亡。(D)
バグダッドの米軍検問所に銃撃,米兵1人死亡。(D)
バグダッドで米軍車列に爆弾攻撃,米兵1人負傷(後に死亡)。(D)
アルジャジーラがアルカイダのNo.2ザワヒリ氏の声明として,米英だけでなく日本や韓国などへの攻撃を呼びかける録音テープを放送。(2)(6) (現地30日)ブッシュ大統領とケリー候補の第1回政策討論会。(2)(6) (現地30日夜)イスラエルがガザ地区北部での軍事作戦の拡大決定,シャロン首相がガザ北部再占領案を承認。(6)
イスラエル軍がガザ地区北部の難民キャンプなどに200台の戦車・装甲車とともに侵攻,パレスチナ人9人を殺害。パレスチナ自治政府が非常事態宣言。(6)
パキスタン東部のシアルコットのイスラム教シーア派モスクで自爆テロ?,少なくとも18人死亡,40人以上負傷。(2)(6)
10.2 掃討作戦継続,サーマッラでイラク人5人死亡,20人負傷,ファルージャへの米軍空爆でイラク民間人7人死亡,13人負傷,米兵1人死亡,1人負傷。(2)(6) パウエル国務長官が会見でイラク開戦時にフセイン政権がWMDを備蓄していなかったことを公式に確認。(6) イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ北部で大規模な侵攻作戦継続,武装ヘリのミサイル攻撃でパレスチナ人4人死亡。(2)
パレスチナ自治政府のクレイ首相が緊急閣議でハマスなど過激派にイスラエルへの攻撃停止を呼びかける。(2)
10.3 米軍がファルージャ一帯を攻撃,民間人4人死亡,12人負傷。(2)(6)
ナキブ暫定内相が「サーマッラを制圧した」と述べる。米軍発表で一連の作戦では米兵3000人,イラク兵2000人を動員,武装勢力の125人死亡。(2)(6)
バグダッド北方タージで米軍部隊に銃撃,米兵2人死亡。(D)
3日付のニューヨーク・タイムズがブッシュ政権がイラク攻撃の理由としたフセイン政権の核兵器開発疑惑についての検証記事を掲載[ブッシュ政権がイラクが輸入したアルミ管について核専門家の判断を無視してウラン濃縮用とした経緯],民主党側は政権による情報操作の一環だとして批判。(2)(6) 韓国政府や軍参謀本部がイラク北部に派遣中の部隊約2800人を含む韓国全軍に対し,重要施設の警戒や緊急出動の準備などのテロ警戒指示を発令。(2) イスラエル軍がガザ南部ハンユニスなどへも侵攻,戦車砲や武装ヘリのミサイル攻撃によりパレスチナ人7人死亡。(6)
10.4 バグダッドのグリーン・ゾーン付近で自動車爆弾が爆発,イラク軍の新兵募集センターに応募に来たイラク人ら少なくとも15人死亡,80人以上負傷。(2)(3)
バグダッド中心部のホテル近くで米軍車列に近づく自動車が爆発,イラク人5人前後死亡,10人前後負傷。(3)(6)
モスルの小学校前で自動車が爆発,子供と犯人含む5人死亡。(2)(6)
#米軍がファルージャを攻撃,女性や子供など9人死亡,14人負傷,誤爆の可能性。(2)(3)
シャラン暫定国防相がサーマッラでの掃討作戦で拘束した105人の武装集団のうち42人が外国人と発表(ロイター)。(5)(6) ラムズフェルド国防長官がシンクタンク「外交問題評議会」で,メンバーの質問「フセイン政権とアルカイダを結びつける確かな証拠はない」と明言,夜には発言撤回。(2)(6)
ブッシュ大統領が児童扶養控除の拡大など今年末に期限切れの所得税の減税措置を5年前後延長する法案に署名,減税総額は約1460億ドル。(5)
アラブ諸国がイスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの侵攻作戦に対して,作戦の即時中止を求める決議案を国連安保理に提出。(5) パレスチナ・ガザ地区北部でイスラエル軍の武装ヘリの攻撃などでパレスチナ人8人死亡。(2)
10.5 (現地4日)バビル州ラティフィヤでIED攻撃により米兵1人死亡,2人負傷。(2)(D)
#モスルで米軍車列付近で自動車爆弾が爆発,爆発に対応した米兵の発砲で市民3人死亡。(2)(6)
ラマディで米軍車列近くで自動車爆弾が爆発,近くにいたイラク人4人死亡。(6)
イラン最高評議会のラフサンジャニ議長が射程2000kmの新型中距離ミサイルの開発に成功と発表。(2)(3)
パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍が「イスラム聖戦」軍事部門の同地区最高幹部を空爆し殺害,またアルアクサ殉教者団のメンバー2人を殺害。(2)(6)
国連安保理がパレスチナ自治区ガザ北部のイスラエル軍大規模侵攻作戦の停止を求める決議案を採決,米国の拒否権行使により不採択(賛成11カ国,英・独・ルーマニアが棄権)。(2)(3)
アフガニスタン南部で警官の車が爆発,7人死亡,大統領選妨害目的か?(2)
10.6 シリア国境近くのアナでイラク国家警備隊基地に自爆攻撃,入隊志願者のイラク人ら16人死亡,25人負傷。(2)
米軍が武装勢力支配下のマフムディヤ(バグダッド南20km)一帯でイラク治安当局と合同の掃討作戦を開始と発表。(2)
バスラで英国軍車両近くでIEDが爆発,イラク人1人死亡,6人負傷。(5)(6)
ファルージャで米軍車列に爆弾攻撃,米兵1人死亡。(D)
ラマディでパトロール中の米軍への銃撃により米兵1人死亡。(D)
ティクリート近くでパトロール中の米軍車両に爆弾攻撃,米兵1人負傷(後に死亡)。(D)
(現地5日)大統領選の副大統領候補,共和党のチェイニー副大統領と民主党のエドワーズ上院議員による政策討論会が開かれる。(2)(6)
ニューヨークの原油先物相場が1バレル=52ドル台,過去最高値。(3)(5)
アフガニスタン北部でマスード副大統領候補の車列近くで爆弾が爆発,2人死亡,7人負傷。(2)(6)
(現地5日)イラン国会の国家安全保障・外交委員会が政府に平和目的の核開発推進を求める法案を採択。(3)
10.7 サマワ郊外ルメイサでオランダ軍の車列付近で爆発,兵士1人負傷。(2)
バグダッド北方タージで米軍車両に自動車爆弾攻撃,米兵1人負傷(後に死亡)。(D)
細田官房長官がイラクの大量破壊兵器に関する米調査団の報告書について,現時点で大量破壊兵器が存在しないとしてもイラクの国連査察拒否などを理由に戦争を支持した日本政府の判断に誤りはないと発言。(2) (現地6日)イラクの大量破壊兵器調査団が開戦時に生物・化学兵器の備蓄は一切なく,核兵器開発計画も91年以降断念,経済制裁解除後に開発再開の意図は認めるも脅威は低下していたとする最終報告書を発表。(2)(3) パキスタン・パンジャブ州ムルタンでスンニ派の過激派組織指導者の追悼集会中に自動車爆弾が爆発,少なくとも39人死亡,80人以上負傷。(2)(3)
10.8 (現地7日)バグダッド中心部の外国メディアや復興事業を請け負う米企業の関係者らが宿泊するシェラトンホテルに向かって砲撃。(2)(6)
#米軍がファルージャを空爆,11人死亡,17人負傷,米軍はザルカウィ氏グループを標的と説明,地元医師は結婚式会場で女性や子供も犠牲。(2)(6)
ティクリートで米軍車両に爆弾攻撃と銃撃,米兵1人死亡。(D)
ストロー英外相が,バグダッドで3週間前に拉致された英国人技師の殺害を確認。(2) (現地7日)ブッシュ大統領がフセイン大統領には「大量破壊兵器を製造する知識,材料,手段と意思があり,知識をテロ組織に渡すことも可能だった」としてイラク戦争を正当化。(2)(6) (現地7日)エジプト・シナイ半島のイスラエル国境近くのリゾート地3か所で爆発,イスラエル軍発表でイスラエル人少なくとも19人を含む計31人死亡,150人負傷,アルカイダ系組織が実行声明。(2)(5)
パリのインドネシア大使館前で爆発,大使館警備員の家族ら10人負傷。(2)(5)
アフガニスタンのカブール,ジャララバードで多国籍軍施設などに対するロケット弾攻撃。(2)(3)
10.9 アンバル州で武装勢力の攻撃により米海兵隊員1人死亡。(D) サドル師派が暫定政府や米軍との交渉に応じ,サドル・シティで民兵組織を武装解除することに同意。(2)(6) (現地8日)ブッシュ大統領とケリー候補の第2回政策討論会。(2)(6)
(現地8日)ニューヨーク原油先物相場の終値が1バレル53.31ドル,4日連続で最高値更新。(5)(6)
アフガニスタン大統領選挙が行なわれる。投票後の投票箱が武装グループに襲われる事件4件,警官3人死亡。(2)(6)
アフガニスタン中部ウルズガン州で米軍機がタリバンとみられる武装集団を空爆,少なくとも25人死亡。(2)(6)
イスラエル軍がガザ地区北部のジャバリヤ難民キャンプを空爆,戦車が民家を砲撃,パレスチナ人計3人死亡。(6)
10.10 バグダッド東部の警察学校付近で自動車爆弾による自爆攻撃,イラク人17人死亡。(2)(6)
バグダッド東部の道路で多国籍軍の車列に自動車爆弾による自爆攻撃,米兵1人死亡。(2)(D)
バグダッドで米軍車両に銃撃,米兵1人負傷(11日に死亡)。(D)
アルジャジーラが,9月に武装勢力に拉致されていたトルコ人の人質10人が雇用主の建設会社のイラクからの撤退表明をうけて解放,と報道。(2)(6)
10.11 バグダッド南部で米軍基地へのロケット弾攻撃により米兵2人死亡,5人負傷。(3)(D)
モスルで米軍の車列近くで自動車爆弾と付近のモスクからの攻撃で米兵1人死亡,9人負傷,イラク民間人2人死亡,18人負傷。(2)(3)(D)
ヒートで米軍と武装勢力の戦闘,イラク人2人死亡,15人負傷。(3)
バグダッドのサドル・シティでサドル師派民兵側の武器引き渡し始まる。(2)(6) パレスチナ自治区ラファで今月5日にパレスチナ人少女がイスラエル兵の誤射で死んだ事件で,部隊司令官が10発以上の銃撃で少女に止めを刺したとの内部告発を受け,軍が司令官を解任。(2)(6)
10.12 米軍がファルージャのレストランと廃屋を空爆,少なくともイラク人5人死亡,2人負傷,米軍はザルカウィ氏の武装勢力を精密攻撃と発表。(3)(6)
ラマディでイラク治安部隊がモスク7カ所を攻撃しスンニ派の聖職者を拘束,警察官3人とイラク民間人1人死亡。(3)(6)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員2人死亡。(D)
バグダッドで敵対勢力との戦闘で米兵1人死亡。(D)
バビル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員1人死亡。(D)
バグダッドで米軍車両への爆弾攻撃により米兵2人死亡,1人負傷(翌日死亡)。(D)
原油価格がニューヨーク市場の時間外電子取引で1バレル54ドルを突破,終値は反落し52.51ドル。(5)(6) イラクの核関連施設から核兵器製造にも使用可能な高精度の工作機械が持ち去られていることが判明,国連安保理へのIAEAの報告書。(2)(5) パキスタンが核弾頭搭載可能な中距離弾道ミサイル「ハトフ5」(別名ガウリ,射程1500km)の発射実験に成功と発表。(3)(6)
10.13 モスルの路上で米軍車列標的に自動車爆弾攻撃,米兵2人死亡,5人負傷。(2)(6)(D)
米軍とイラク国家警備隊が1000人以上を動員して,ラマダン入りを前にバクバ周辺で武装勢力の掃討作戦を実施,ラマディでも同様の作戦。(2)(3)
アンバル州で敵対勢力の攻撃により米海兵隊員2人死亡。(D)
バグダッドでパトロール中の米軍に爆弾攻撃,米兵1人死亡。(D)
北部ハトラ近郊で300人を超えるフセイン政権下で殺されたクルド人と見られる遺体が見つかる。(2)(6) イラク主権移譲後初のイラク復興信託基金第3回拠出国会議が東京で開催(14日まで),53カ国・4国際機関が参加。(2)(6)
英国外相が12日の議会演説で,イラクの大量破壊兵器に関する2002年9月の政府報告書のうち「イラク軍は45分以内に生物・化学兵器を配備できる」とした部分を取り下げると表明。(3)
10.14 グリーン・ゾーン内のカフェと商店街で爆発,米国人3人を含む少なくとも5人死亡,20人以上負傷,ザルカウィ氏の武装組織が実行声明。(2)(6)
ファルージャで米軍の爆撃,5人死亡,16人負傷,米軍はザルカウィ氏関連組織の武器庫などを空爆と発表。(2)(6)
バグダッドで銃撃により米兵1人死亡。(D)
バグダッドで米軍車列への爆弾攻撃により米兵1人死亡。(D)
ラマディで米軍車列への爆弾攻撃により米兵3人死亡,1人負傷(1月4日に死亡)。(D)
(現地13日)ブッシュ大統領とケリー候補の第3回政策討論会,国内問題中心,終了後の世論調査で主要メディアいずれもケリー候補有利。(2)(6)
陸軍が米施設に拘束されていたアフガニスタン人男性2人が02年12月に死亡した事件に,イラク人拘束者虐待事件へ関与の第519情報大隊所属の米兵28人が関与していた疑いがあると発表。(6)
パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリヤと南部ラファの難民キャンプをイスラエル軍がミサイル攻撃,パレスチナ人計5人死亡。(2)(5)
イスラエルのメディアが,シャロン首相がパレスチナ自治区ガザ北部からの軍の撤退を決定と報道,9月28日からの侵攻でガザで死亡したパレスチナ人は130人以上。(2)(5)
アフガニスタン中部ウルズガン州で米軍の車列近くで手製爆弾が爆発,米兵2人死亡,3人負傷。(2)(6)(D)
10.15 米軍がイラク国家警備隊と合同でファルージャを1000人規模で包囲し波状攻撃,イラク人5人死亡,11人負傷。(2)(5)(6)
バグダッド南西部ドーラの警察署近くで自動車が爆発,イラク人10人死亡。(2)(3)
カイム近郊で自動車爆弾による自爆攻撃,米兵2人含む4人死亡。(2)(5)(D)
バビル州で敵対行動により米海兵隊員1人死亡。(D)
モスルで自動車爆弾攻撃により米兵1人死亡。(D)
アンバル州で敵対行動により米海兵隊員1人死亡。(D)
ラマダン始まる。(2) (現地14日)2004会計年度の財政赤字額が4125億5300万ドル,2年連続で過去最大を更新,財務省発表。(2)(5)
8月の貿易収支(季調済)が540億4100万ドル,6月に次ぐ過去2番目の赤字額,2004年暦年の赤字も過去最大の見込み。(5)(6)
(現地14日)ニューヨーク市場の原油先物価格が一時1バレル54.88ドル,最高値を更新,終値は前日比1.12ドル高の1バレル54.76ドル。(5)(6)
国連総会が安保理の非常任理事国選挙,日本など5カ国を選出,日本は189票中184票獲得。(3)(5) イスラエル軍がパレスチナ自治区ジャバリヤ難民キャンプなどからの撤退開始。(5)
アフガニスタン東部クナール州で爆弾テロ,子供3人と警官1人の計4人死亡。(2)(6)
10.16 バグダッド市内の病院と外交官らが宿泊するホテル近くに迫撃砲弾,病院で職員1人死亡,9人負傷。(2)(6)
カイムで迫撃砲攻撃,イラク人4人死亡,30人負傷(ロイター)。(2)(3)
バグダッドで米軍ヘリOH-58D同士が空中衝突して墜落,米兵2人死亡,原因調査中。(D)
バグダッドやその周辺でキリスト教の教会をねらったとみられる爆発が5件,死傷者なし。(2)(6) (現地15日)ニューヨーク市場の原油先物価格が一時1バレル55.0ドル,最高値を更新,終値は前日比0.17ドル高の1バレル54.93ドル。(2)(5) アフガニスタン・カブール北部の空港近くの住宅街にロケット弾3発が着弾,住民1人負傷。(2)
10.17 #米軍がファルージャを攻撃,子供含む7人死亡,17人負傷。(5)(6)
バグダッドのサドル・シティで武装解除された武器の集積所に迫撃砲攻撃,イラク人保安隊員ら3人死亡,9人負傷,アラウィ首相到着の直前。(5)(6)
モスルで自動車爆弾が爆発,イラク人5人死亡,15人負傷。(5)(6)
ザルカウィ氏グループが,ウサマ・ビンラディン氏への忠誠とアルカイダとの連携を認める声明を複数のウェブサイトで公表。(2)(6)
10.18 バグダッドの飲食店前で自動車爆弾が爆発,イラク人警察官7人死亡,少なくとも20人負傷。(2)(6) ワシントン・ポストが,イラク駐留米軍のサンチェス前司令官が昨年冬,米軍の備品不足で戦闘能力に支障が出ていると国防総省に報告していたと報じる。(2)
10.19 バグダッド北方のイラク国家警備隊施設に迫撃砲攻撃,イラク人4人死亡,80人以上負傷。(2)(3) バグダッドで国際NGOケア・インターナショナルの女性職員(英国出身,イラク国籍)が拉致される。(2)(6) (現地18日)ニューヨーク市場の原油先物価格が反落,終値1バレル53.67ドル。(2)(5) パレスチナ自治区ガザ北部のユダヤ人入植地近くでイスラエル兵がパレスチナ人2人を射殺,爆発物所持と説明。(2)
10.20 #米軍がファルージャを空爆,夫婦と子供計6人死亡,ザルカウィ氏の隠れ家や武器庫を攻撃と説明。(2)(5)
サーマッラで2台の自動車爆弾が爆発,子供含む6人死亡,米兵11人含む12人負傷。(5)(6)
アンバル州で敵対行動により米海兵隊員1人死亡。(D)
(現地19日夜)冷戦初期に米冷戦戦略の軍事化・世界化において中心的役割を果たしたポール・ニッツェ氏死亡。(D) 英国の国際戦略研究所(IISS)が各国の軍事力と地域情勢を分析した年次報告書を発表し,イラク戦争後にテロ脅威が増大と指摘。(2)(3) アフガニスタンで米軍車両への爆弾攻撃により米兵1人負傷(27日死亡)。(D)
10.21 バグダッド郊外で空港職員を乗せたバスに武装勢力の銃撃,少なくとも4人死亡,数人負傷。(5)(6) モスルで迫撃砲攻撃,モスル訪問中のアラウィ首相を標的の可能性。(2)(6) 英政府が米国の要請を受け,イラク南部の英部隊の一部850人を米軍管轄下のバグダッド南方に移動させることを閣議決定。(3)(6) パレスチナ自治区ガザ市でイスラエル軍機が走行中の車を空爆,ハマスの軍事部門ナンバー2とされるアドナン・アルグール氏と側近の計2人を殺害。(5)(6)
10.22 サマワの陸上自衛隊の宿営地にロケット弾1発着弾,被害なし。(2)(6)
ファルージャ郊外で米軍が空爆,イラク人8人死亡,武装勢力の隠れ家を攻撃と説明。(5)(6)
ファルージャで米軍の戦車が車を攻撃,イラク人の少女2人死亡,子供や女性ら4人負傷。(5)(6)
バグダッド北東ブフルズで米軍・イラク軍と武装勢力の銃撃戦,武装勢力側の9人死亡,3人負傷。(6)
アンバル州で敵対行動により8月21日に負傷した米海兵隊員1人死亡。(D)
アルジャジーラが19日に拉致された女性の駐留英軍の撤退と自身の救出を懇願するビデオ映像を放映。(2)(6)
米軍がバグダッドでスンニ派の「イラク・イスラム聖職者協会」の指導者の1人,アブデルジャッバール師を逮捕。(6)
21日のハマス幹部殺害の報復でパレスチナ側がガザのユダヤ人入植地に迫撃砲攻撃,イスラエル軍は戦車で難民キャンプを攻撃しパレスチナ人2人を殺害。(5)
10.23 ヒート近くの米軍基地付近で自動車爆弾による自爆攻撃,イラク人警官10人死亡,5人負傷。(2)(6)
バグダッド中心部で迫撃砲攻撃,市民2人死亡。(2)(6)
サーマッラの検問所近くで自動車爆弾が爆発,警官4人死亡。(2)(6)
アフガニスタンのカブールで国際治安支援部隊(ISAF)を狙った自爆攻撃,ノルウェー軍兵士3人ら7人負傷。(2)(3)
10.24 バグダッド北東イラン国境近くのマンダリ村付近でイラク軍新兵ら49人の射殺遺体発見,ザルカウィ氏グループがウェブサイトに実行声明。(2)(6)
バグダッド国際空港近くの米軍基地に迫撃砲攻撃,米外交官死亡。(2)(3)
パウエル米国務長官が小泉首相,町村外相とそれぞれ会談,米軍再編について閣僚レベルの「戦略対話」を進めていくことで合意。(2)(6)
小泉首相が「日米安保条約は『日本と極東の平和と安定』のためにあるが世界全体について日米が協力して取り組むことが重要」と表明。(2)(6)
パウエル国務長官が日米安保条約第6条「極東条項」の扱いについて「米側はいかなる解釈変更も,求めてはいない」と発言。(2)(6)
10.25 バグダッド中心部のオーストラリア大使館近くで自動車爆弾が爆発,イラク人3人死亡,子供4人を含む8人とオーストラリア兵3人負傷。(2)(6)
バグダッド西部でIED攻撃により米兵1人死亡,5人負傷。(2)
モスルで行政庁舎の駐車場で車が爆発,乗っていた部族指導者ら3人死亡。(2)
ラマディで米軍と武装勢力の戦闘に巻き込まれ子供5人死亡。(2)(5)
アンバル州で敵対行動により米海兵隊員1人死亡。(D)
国防総省当局者が,バグダッド南方アルカカー基地で旧イラク軍が貯蔵していた約350トンの高性能爆薬(核兵器起爆剤として利用可能)が行方不明として,イラク暫定政府がIAEAに通報と発表,行方不明当時はCPAの管理下。(2)(6) イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ南部のハンユニスに戦車をともない侵攻,イスラエル軍の空爆や砲撃などでパレスチナ人13人死亡,約60人負傷。(2)(6)
アフガニスタン大統領選でカルザイ氏が過半数獲得で当選確実。(2)(6)
エジプト内務省が今月7日のイスラエル人観光客を狙った爆弾テロで,犯行グループ9人を摘発,うち5人を逮捕と発表。(3)
10.26 米軍がファルージャへの空爆でザルカウィ氏側近1人を殺害と発表。(6) ナキーブ内相が諮問評議会で,9月までの4カ月間に92件の自爆攻撃やテロが発生,イラク人560人死亡,1200人負傷と報告。(2) 大量破壊兵器の関連物資の輸出封じ込めを狙った「拡散防止構想」(PSI)の海上阻止訓練を東京湾で実施,米豪仏などが参加。(2) 国防総省ミサイル防衛局長が日米ミサイル防衛協力にともなう日本の武器輸出3原則見直しについて強い期待感を表明。(3)
(現地25日)ニューヨーク市場の原油先物価格が一時1バレル55.67ドル,最高値を更新。(2)(5)
10.27 バラドで米軍車両に自動車爆弾攻撃,米兵1人死亡。(D) (現地26日)イラク・アルカイダ機構が拉致した日本人男性の映像と48時間以内の自衛隊撤退要求,男性の殺害警告をイスラム系ウェブサイトに掲載。(2)(6) 小泉首相,イラクの日本人人質事件で「テロに屈しない,自衛隊撤退の考えはない」と発言。(2)(6) (現地26日夜)イスラエル国会がガザ地区からの一方的な撤退計画を賛成67,反対45,棄権7の賛成多数で承認,ガザ地区の全ユダヤ人入植地21カ所とヨルダン川西岸の一部入植地4カ所の撤去を05年中に完了の計画。(5)(6)
パレスチナの少女殺害でイスラエル軍大尉逮捕。(2)(5)
10.28 米軍がファルージャを空爆,イラク人2人死亡,ザルカウィ氏グループ拠点標的と説明。(5)
スンニ派系武装組織「アンサール・アルスンナ」がイラク国家警備隊員11人殺害のビデオ映像をウェブサイトで公表。(2)(5)
バグダッドの検問所に自動車爆弾攻撃,米兵1人死亡。(D)
ラマディで銃撃により米兵1人死亡。(D)
アブダラで爆弾と銃撃により米兵1人死亡。(D)
アルジャジーラが,武装グループに拉致されたポーランド人女性の映像を放送,女性はポーランド軍の撤退を求める。(2)(6) 国連総会の第1委員会が日本政府提案の核廃絶決議案を賛成151,棄権16,反対2(米国とインド)の賛成多数で採択,94年以来連続採択。(2) アフガニスタンのカブール中心部で大統領選支援の国連の外国人スタッフ3人が武装グループに拉致,タリバーン系の新興組織「ジャイシェ・ムスリミン」幹部が朝日新聞の電話取材で犯行認める。(2)(6)
パキスタンのイスラマバード中心部にある米国系ホテルで爆発,外国人を含む少なくとも8人負傷。(2)
10.29 米軍がファルージャを大規模空爆,6人死亡,4人負傷,武装勢力の武器庫標的と説明。(5)(6)
ラマディ近郊で米軍車列へ自動車爆弾による自爆攻撃,米兵1人死亡,1人負傷。(5)(D)
クウェート企業で働くスリランカ人とバングラデシュ人のトラック運転手計2人が「イラク・イスラム軍」を名乗る武装勢力に拉致。(6) ドル実効レートが82.59(1973年3月=100),1995年8月以来の安値。(5) 米公衆衛生学者グループが米英軍のイラク侵攻以来,イラクの一般市民の死者が推計10万人以上とする論文を英国の医学誌電子版で発表。(2)(6) パレスチナ自治政府のアラファト議長が病気治療のためフランス政府の特別機でパリ郊外の空軍基地に到着。(2)(6)
10.30 サーマッラで武装集団と米軍の交戦,イラク人1人死亡,イラク国家警備隊員7人負傷。(5)
米軍がファルージャを空爆。(5)
バグダッド中心部のアルアラビーヤ支局そばで自動車爆弾,7人死亡,19人負傷,武装勢力がインターネットに犯行声明,米国寄り報道と批判。(2)(3)
アンバル州で治安維持活動中の海兵隊に武装集団の攻撃,米兵8人死亡,9人負傷。(2)(3)(D)
(現地29日夜)アルジャジーラが,オサマ・ビン・ラーデン氏が9.11同時多発テロへの関与を初めて明確に認め,ブッシュ大統領と米国の中東政策への批判,同様の攻撃が今後も繰り返されると警告するビデオを放映。(2)(6)
(現地29日夜)アフガニスタンのカブールでパトロール中の国際治安支援部隊(ISAF)と武装集団の銃撃戦,NATO軍所属の兵士1人負傷。(2)
10.31 ティクリートのホテルにロケット弾攻撃,イラク人宿泊客15人死亡,8人負傷。(2)(6)
米軍がファルージャを空爆。(5)
ラマディで米海兵隊と武装組織が交戦,イラク人8人死亡,10人負傷。(5)
アンバル州で敵対行動により米海兵隊員1人死亡。(D)
イラク・アルカイダ機構が拉致した日本人男性の遺体,バグダッドのハイファ通りで頭部切断,星条旗に包まれた状態で発見。(2)(3)
アラウィ首相がザルカウィ氏グループ幹部の引渡しがなければファルージャへの大規模な軍事作戦実施と最後通告。(3)(6)
小泉首相が拉致された日本人男性殺害の確認後,「引き続き自衛隊による人道復興支援を行ない,断固たる姿勢でテロとの闘いを継続する」との声明を発表。(2)(6) 国務省が日本政府の犯人グループの自衛隊撤退要求拒否を強く支持する声明を発表。(5)(6)

#:連合軍兵士の「誤射」・「誤爆」または過剰防衛によると見られる事件。

[出典]
(1)朝日新聞データベース:http://dna.asahi.com:7070/hscdoc/asa-start.html
(2)asahi.com:http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/など
(3)共同通信:http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2004/iraq4/など
(4)Sankei Web:http://www.sankei.co.jp/databox/iraq/sp_iraq_list.html
(5)NIKKEI NET:http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/
(6)MSN-Mainichi INTERACTIVE:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/
(7)YOMIURI ON-LINE:http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/
(D)米国防総省:http://www.defenselink.mil/releases/archive.html

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