「イラク戦争」関連年表 2003年1〜2月

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主な出来事

  1. ブッシュ大統領が一般教書演説,イラクのWMD保有・開発疑惑を強調しイラク攻撃への決意を表明(1月28日)。
  2. フセイン大統領がイラクはアルカイダと無関係と言明し米国や英国の主張を否定,WMD保有も否定し国連査察への協力を表明。
  3. パウエル国務長官が国連安保理でイラクのWMD保有・開発について米国の機密情報を提示。
  4. ブッシュ大統領ら政権首脳がイラクのWMD査察の早期打ち切りと対イラク攻撃の早期実施を主張,米英単独での行動も示唆。
  5. 仏・独・露・中など多数の国・組織がイラク査察継続を希望し早期のイラク攻撃に反対,米英両国の国際的孤立が鮮明に。
  6. 英政府がイラクのWMD保有・隠蔽の根拠の1つとしパウエル米国務長官も提示した「機密文書」の大部分が米大学院生の雑誌論文の丸写しと判明。
  7. UNMOVICとIAEAが国連安保理でイラクWMD査察について報告,イラクの査察協力について一定の評価,査察継続を要望。
  8. 米軍がイラク各地の軍事施設を10回以上にわたって空爆,イラク周辺に地上部隊や空母を派遣し攻撃準備を進める。
  9. 米・英・スペイン3カ国が対イラク武力行使容認決議案を国連安保理に提出,採択に必要な9カ国の賛成確保のために外交攻勢。

【イラクおよび周辺地図】 【用語集(人名・地名・組織名等】 【イラク戦争関連兵器】

月日 イラク軍事情勢 イラク政治情勢 日本の対応 アメリカの対応 その他の国,
国際機関の対応
イラク周辺国情勢
1.27 ブリクスUNMOVIC委員長とエルバラダイIAEA事務局長が国連安保理の公開協議でイラクのWMD開発疑惑に関する査察状況について正式報告,WMD開発の証拠未発見,査察へのイラクの非協力,査察継続要請など。(3)
1.29 (現地28日夜)ブッシュ大統領が一般教書演説,イラクのWMD保有・開発疑惑を強調しイラク攻撃への決意を表明。(3)
(同)ウルフォウィッツ国防副長官がフセイン大統領のWMD隠匿の証拠は多数あると発言。(3)
マイヤーズ統合参謀本部議長が,少数の米特殊部隊がイラク北部クルド人自治区に展開済みと述べる。(3)
国連安保理非公開協議でイラク査察を当面継続することを確認。(3)
1.30 サーディ大統領顧問がブリクスUNMOVIC委員長とエルバラダイIAEA事務局長に,2月10日までにイラク訪問を求める招請状を送付。(3) CBSテレビ世論調査結果,ブッシュ大統領の一般教書演説後のイラクへの軍事攻撃支持が演説前の67%から77%に。(3) 欧州会議総会が,武力行使を承認する明白な国連安保理決議なしの対イラク武力行使は正当化されないとする決議を採択。(3)
1.31 ブッシュ大統領とブレア英首相が会談,イラクの武装解除に向けた外交努力について「数カ月ではなく数週間の問題」との認識で一致,イラク攻撃前の国連安保理新決議について,ブレア首相は採択を追求すべきだと主張,ブッシュ大統領は明確な期限付きなら支持するとの意向を示す。(3) トルコ国家安全保障会議が政府に対し対米軍事協力を促す声明。(1)(5)
ヨルダン・アンマン郊外で米国のイラク攻撃に反対する5000人規模の街頭デモ。(1)
2.2 国家監視局のアミン局長がブリクスUNMOVIC委員長らのイラク訪問について,査察協力に最善の努力をすると述べ,生物兵器開発用移動式実験室の保有疑惑については全面否定。(3) ギリシャ外相がシリア大統領と会談,米国が計画する対イラク攻撃の回避を求めることで一致。(1)(3)
2.3 自民党の日本・イラク国交改善促進議員連盟」がイラク問題の平和的解決を求めるアピールを採択,査察活動へのイラクの全面的協力・平和的解決のための外交的努力の要求など。(1)(3) ブッシュ大統領が04会計年度予算教書を発表,歳出規模は2兆2290億ドル(前年度比4.7%増),03年度財政赤字は3040億ドルで過去最大の見通し,イラク反体制組織への資金援助削除。(1)(3)(5) トルコのギュル首相がイラク攻撃での対米軍事協力について,今週中に国会の審議を求めると表明。(1)(3)
2.4 フセイン大統領が対イラク攻撃反対派の英国の元国会議員と会見,イラクはアルカイダと無関係と言明し米国や英国の主張を否定,WMD保有も否定し国連査察への協力を確認,BBCが放送。(1)(3)
パウエル国務長官がフセイン大統領のWMD開発否定会見に対し,「証明してみろ」と非難。(1)(3)
政府がブルガリア政府に対し,イラク攻撃に備え米軍機の領空通過と飛行場の使用許可を要請。(1)(3)
ブリクスUNMOVIC委員長が国連本部で会見,イラクをめぐる情勢が武力行使に向かっているとの認識を示す。(1)(3)
ヨルダンのアブドラ国王がリヤドでサウジアラビアのファハド国王,アブドラ皇太子と会談,両国王は「国際的な外交努力でイラクとの戦争を回避する」との原則的立場で一致。(1)(5)
イスラエル軍がイスラエル南部ネゲブ砂漠で地対空ミサイル・パトリオット14発の発射実験,1月から米軍と共同演習中。(1)
2.5 パウエル国務長官が国連安保理外相会合で,イラクのWMD保有・開発について米国の機密情報を提示。(1)(3)
ライス大統領補佐官がイラクの武装解除のための国連新決議は不要との立場を強調。(3)
米国を除く国連安保理理事国14カ国が,パウエル国務長官のイラク機密情報公開後に声明,仏・独・露・中など大勢が査察継続を希望,早期のイラク攻撃に反対,ストロー英外相は米機密情報をもっとも強力な内容と評価。(1)(3)
ストロー英外相がBBCのインタビューで「我々はイラクとアルカイダの関係を示す証拠を持っている」と発言。(3)
パレスチナ自治区ガザ市の病院付近をイスラエル軍ヘリが攻撃し病院関係者2人死亡。(1)
イスラエル軍がガザ地区イスラム過激派攻撃作戦で民家を破壊,65歳の女性1人死亡。(1)
ヨルダン川西岸地区でイスラエル軍の攻撃によりパレスチナ人2人死亡。(1)
2.6 (現地5日夜)サーディ大統領顧問がパウエル米国務長官発表のWMD疑惑を全面的に否定。(1)(3)
生物兵器分野のイラク人科学者が国連査察団の事情聴取に単独で応じる。(1)(3)
福田官房長官がイラクWMD疑惑に関するパウエル米国務長官の開示情報に関し,日本政府として支持を表明。(1)(3) ブッシュ大統領が声明を発表,「ゲームは終わった」と述べ,イラク査察の長期引き延ばしを認めないと強く警告。(1)(3) パウエル米国務長官が国連安保理で開示した情報に対し,ロシアのイワノフ外相が重要な新証拠はなくイラク攻撃反対の立場は不変と強調,
トルコのギュル首相がイラク攻撃正当化の理由にはならないとの見方を示す。(1)(3)
ヨルダン川西岸地区ナブルスのイスラエル軍基地を武装パレスチナ人が攻撃,イスラエル兵2人死亡。(1)
2.7 (現地6日夜)サーディ大統領顧問がパウエル米国務長官発表のWMD疑惑に対する具体的な反論を発表。(3) 米軍横須賀基地を事実上の母港とする空母キティホークがペルシャ湾岸地域に向けて出動。(1)(3) ブッシュ大統領が国連安保理にイラク問題で早急に決断するよう要求,安保理が動かなければ,一部の国と連合しイラクの早期武装解除に踏み切ると警告。(1)(3) (現地6日夜)英政府が対イラク軍事行動正当化のため発表し,パウエル米国務長官も国連安保理報告でふれた英情報機関の「機密文書」の大部分が,湾岸戦争時の古い情報を元に米大学院生が書いた雑誌論文の丸写しだったことが発覚。(3)
2.8 ブリクスUNMOVIC委員長とエルバラダイIAEA事務局長がバグダッド入り,サーディ大統領顧問らと会談し国連査察への全面協力を要請。(1)(3)
イラク当局が軍事施設を報道陣に公開,パウエル米国務長官が国連安保理でWMD疑惑の新証拠として公表した衛星写真の施設。(1)(3)(5)
リッター元WMD査察官がイラクのWMDに関するパウエル米国務長官の国連報告について,衛星写真や亡命者の証言は確たる証拠にはならず米国の目的はWMD武装解除ではなくフセイン政権打倒にあると主張。(3)
アナン国連事務総長が米国で演説,米国単独の対イラク攻撃を牽制した上で,イラクが国連査察に十分な協力をしない場合,国連安保理は「冷酷な選択」を迫られるだろうなどと,イラク政府に強く警告。(1)(3)
湾岸協力会議(GCC,ペルシャ湾岸6カ国)の閣僚級緊急会議で,米国のイラク攻撃開始の場合イラクがクウェートを報復攻撃する事態に備え,GCC合同部隊をクウェート防衛のため派遣することで合意。(1)(3)
2.9 ブリクスUNMOVIC委員長とエルバラダイIAEA事務局長がサーディ大統領顧問らと2度めの協議,両氏が化学・生物兵器,弾道ミサイル問題で進展がありイラクの協力姿勢を評価。(3)
サブリ外相がイランのハラジ外相とテヘランで会談,イラクは国連の査察に最善の協力をするとの方針を伝える。(3)
独・露首脳会談で,仏・中を加えた4カ国が国連でのイラク問題の政治決着と査察継続で結束していくことをあらためて確認。(1)(3) ガザ地区南部のユダヤ人入植地近くで自動車による自爆攻撃,イスラエル兵4人負傷,実行者のパレスチナ人3人死亡,イスラム聖戦が実行声明。(1)
2.10 アミン国家監視局長が,国連査察団による米軍U2偵察機使用を認めることを決め,ブリクスUNMOVIC委員長に受諾の書簡を送る。(1)(3) パウエル国務長官が仏・独・露・中4カ国が対イラク武力行使に反対し国連の査察強化を要求していることに対し,査察強化は問題解決にならないと非難。(3)
ブッシュ大統領がイラクの国連査察団による米軍U2偵察機使用承認について,必要なのは武装解除だと述べ,イラクの協力姿勢は不十分との見解を強調。(1)(3)
仏・独・露3カ国が対イラク査察の継続・強化を求める共同宣言を発表。(1)(3)(5)
2.11 アルジャジーラがオサマ・ビンラーデン氏の声明の録音テープを放送,米国・イスラエルへの自殺攻撃を呼びかけ,イラク国民に対し米国に攻撃されたら「殉教攻撃で対抗せよ」との内容。(3) パウエル国務長官がNATOによるトルコ防衛に反対する仏・独など3カ国に対し,「責任を果たさないために同盟が解体しようとしている」と警告。(1)(3) 中国の江沢民国家主席がシラク仏大統領と電話会談,仏・独・露3カ国の対イラク査察継続・強化を求める共同宣言に支持表明。(1)(3)           NATO緊急理事会で対イラク攻撃に備えたトルコへの支援について協議,仏・独・ベルギーの反対で支援決定は先送り。 (1)(3) (現地10日夜)イスラエル軍がヨルダン川西岸地区とガザ地区を完全封鎖,11日から14日のイスラム教徒メッカ巡礼に合わせて行なわれる「犠牲祭」期間。(1)
2.12 IAEAの査察団が元イラク外交官ら2人をそれぞれ単独で聴取,単独聴取は8日以来7人め。(3) 福田官房長官が仏・独・露の対イラク攻撃反対共同宣言について,国際社会の意見の相違がフセイン大統領に誤ったメッセージを与える可能性があると発言。(1)(3) ライス大統領補佐官がブリクスUNMOVIC委員長と極秘に会談し,委員長が14日に行なう国連安保理への対イラク査察追加報告で,イラクがWMDを自主的に廃棄していないことを明確に宣言するよう説得工作,ワシントン・ポスト紙報道。(3)
NYタイムズ紙が,UNMOVICの諮問機関がイラク開発の一部ミサイルの射程が国連安保理決議違反と結論付けたと報道。(3)
(現地11日夜)ヨルダン川西岸パレスチナ自治区ベツレヘムでパレスチナ人の銃撃によりイスラエル軍将校1人死亡,イスラエル軍が戦車を市中心部に侵攻させ外出禁止令を発令。(1)
イスラエル軍がヨルダン川西岸自治区カルキリヤで8歳の少年を射殺,ガザ自治区北部のユダヤ人入植地に近づいたパレスチナ人3人射殺。(1)
2.13 パウエル国務長官が下院予算委員会で証言,フセイン政権打倒後のイラク再建計画の概要を発表。(3)
ワシントン・ポスト紙が,米軍特殊部隊が1カ月以上前からイラク各地に隠密に展開,バグダッド包囲の準備を進めていると報道。(3)
2.14 フセイン大統領が,査察団要求のWMD禁止の大統領令を布告,査察への協力姿勢をアピール。(3)
アジズ副首相がUNMOVICの諮問機関が違反と結論づけたとされる地対地弾道ミサイルについて,「国連が定めた射程内のものだ」と述べ,国連安保理決議違反ではないと主張。(1)(3)(5)
ブッシュ大統領が国連安保理の支持がなくてもイラク攻撃を辞さない姿勢を示す。(1)(3) ブリクスUNMOVIC委員長とエルバラダイIAEA事務局長が国連安保理でイラク査察追加報告,兵器の廃棄について「確たる証拠」が必要と強調し査察継続を要望。(3)
パウエル米国務長官が追加報告に対し,イラクの安保理決議違反が続けば今後数週間で査察を打ち切るよう要求。(3)
ドビルパン仏外相が査察継続を強く主張,安保理議場から大きな拍手。(3)
2.15 全米150都市でイラク攻撃に反対する大規模な抗議行動,主催者側発表でニューヨークで50万人参加。(3) ガザ地区北部ユダヤ人入植地ドギット近くでイスラエル軍戦車に路上爆弾攻撃,乗員のイスラエル兵4人死亡,ハマス軍事部門が実行声明。(1)
2.16 ライス大統領補佐官が「国連安保理が行動しないなら米国と有志国が行動する」と,国連決議なしでの軍事力行使も辞さない構えをあらためて強調。(3) NATO防衛計画委員会がトルコに対し空中警戒管制機(AWACS)派遣や地対空ミサイル「パトリオット」の供与などの防衛支援を決定。(1)(3)
2.17 EU緊急首脳会議で,国連のイラク査察を支持,ただしイラクの完全な協力がなければ査察を無期限に続けることはできないと警告,「最後の手段」という条件付きで武力行使に言及する議長総括を採択。(1)(3)
2.18 原口国連大使がイラク問題に関する国連安保理の公開討論で演説,査察継続の有効性について疑問を呈し,対イラク武力行使容認のため米英両国が検討中の新決議採択が「望ましい」と述べ,米英支持の姿勢を明確化。(1)(3)       イラク問題に関する国連安保理公開討論開催,27カ国・組織が演説し,米国支持は日本とオーストラリアのみ。(3)
2.19 ラムズフェルド国防長官が外国人によるイラクの「人間の盾」計画について,フセイン大統領の命令によるものとし,殺人行為であり戦争犯罪だと強く非難。(1)(3)
パウエル国務長官がトルコ首相と電話会談,トルコが米軍駐留の見返りとして要求している経済支援拡大を拒否,トルコ駐留を認める国会承認手続きを早急に終えるよう要請。(1)(3)
イラク問題に関する国連安保理公開討論2日目,30カ国が演説,前日とあわせ57カ国中50カ国が現時点での武力行使を時期尚早とし,米英の国際的孤立が鮮明に。(3)
2.20 訪米中の海部元首相がブッシュ元大統領と会談,国連安保理での意見統一に努力するようブッシュ大統領への働きかけを要請。(1)(3)
パウエル国務長官がNATO事務総長との共同記者会見で,対イラク武力行使容認決議案を「近い将来」に安保理に提出すると表明,英・スペインの強い要請を受け安保理での採択に必要な9カ国の賛成票確保に全力を挙げる方針。(3) フランス・アフリカ首脳会議(仏とアフリカ52カ国,国連安保理非常任理事国3カ国含む)がイラクに対する国連査察強化と継続を求める共同声明を発表。(3)
イワノフ露外相が,国連査察団に対しイラクからの出国や武力行使につながる評価をさせる強い圧力がかかっているとの情報があると懸念を表明。(1)(3)
NATO事務総長が,NATO加盟国の一部の反米世論放置は強固な米欧関係への背信行為だと仏・独などを暗に批判。(3)
2.21 ブッシュ大統領がアナン国連事務総長に電話,国連安保理を重視する姿勢を伝えるとともに,イラク問題で米国と国連が協調する重要性を確認。(1)(3)
ブッシュ政権がフセイン政権打倒後の戦後復興計画最終案(米国の文民行政官が統治など)をまとめる。(3)
イタリア労働総同盟傘下の鉄道組合が,国内の米軍基地からイラク攻撃のための武器輸送拒否を呼びかけ,港湾労働者の一部も同調。(3)
2.22 小泉首相が武力行使を視野に国連での支持取り付けの外交努力も続ける米国の姿勢を評価。(1)(5) 政府高官が,対イラク武力行使容認決議案を24日に国連安保理に提出し3月10日に採決との方針を明らかにする。(3)
2.23 アミン国家監視局長,地対地弾道ミサイル「アッサムード2」について,政府が破棄の検討を開始したことを発表。(1)(3) アナン国連事務総長がイラク保有の地対地弾道ミサイル「アッサムード2」の廃棄を要求,従わなければ重大な結果を招く恐れがあると警告。(1)(3)
2.24 ドビルパン仏外相が,米英両国が提案予定の対イラク武力行使容認決議案に査察の進展を理由に反対の意向を表明。(1)(3)
トルコ政府がイラク攻撃に向けた米軍のトルコ駐留承認を国会に求めることで閣議合意。(1)(3)
2.25 米軍がモスル近郊の移動式地対地ミサイル施設3カ所を爆撃。(3) イラク政府が生物・化学兵器搭載用爆弾2個を発見したとUNMOVICに通知,ブリクス委員長は「実質的な協力」と評価。(3)
サーディ大統領顧問が日本の民主党訪問団に対し,戦争回避のためなら「アッサムード2」の廃棄に応じる用意があると述べる。(1)(3)
ブッシュ大統領が,イラクが戦争を避けうる唯一の方法は全面的な武装解除だと強調,国連安保理がイラクの武装解除のため具体的な行動をとるよう要求。(1)(3) (現地24日)米・英・スペイン3カ国が対イラク武力行使容認決議案(本文3行)を国連安保理に提出。(1)(3)
仏・独・露3カ国が,対イラク査察強化案(査察要員の大幅増強,査察の約4カ月継続など)を国連安保理に提出。(1)(3)
非同盟諸国会議第13回首脳会議がイラク問題の平和的解決を訴える特別声明を発表。(3)
2.26 国連査察団がミラージュ偵察機を使った初の空中査察を実施(U2偵察機による査察は実施済み),IAEAはイラク人科学者2人の単独事情聴取。(3)(5)
クルド人自治区イラク反体制派が会合,フセイン政権打倒後の米国の暫定統治構想について,各派代表から拒否や反対意見が相次ぐ。(1)(3)
ブッシュ大統領がフセイン大統領を「欺まんと引き延ばしの名人」とし,WMD廃棄をめぐるイラク政府の対応を信用できないと批判。(1)(3)
国防総省が,対イラク戦費が850億ドル規模(6カ月間の占領期間含む)との見通しをホワイトハウスと連邦議会の一部に報告。(3)
ブッシュ大統領が保守系シンクタンクの会合で,フセイン政権打倒を中東全体の民主化とパレスチナ和平実現を視野に入れた長期的戦略とする発言。(3)
プーチン露大統領とシュレーダー独首相が会談,米英の対イラク武力行使容認決議案に反対し平和的解決の追求で一致。(1)(3)
ブリクスUNMOVIC委員長が,イラクが武装解除するという「基本的な決断」を下した証拠はないと述べる。(1)(3)
2.27 米国防総省がミズーリ州の空軍基地に対しB2爆撃機の配備命令,空母ニミッツの機動部隊の米西海岸からイラク周辺への派遣を内定しイラク周辺の空母は6隻態勢,周辺に展開する米兵は20万人を突破。(3) ブリクスUNMOVIC委員長が,イラクが「アッサムード2」の廃棄に原則として応じると文書で回答したと発表。(1)(3) 安倍官房副長官が駐日英国大使と会談,対イラク武力行使容認新決議案について採択をめざす考えで一致。(1)(3) マイヤーズ統合参謀本部議長が,米軍のイラク攻撃の際に攻撃対象施設付近で「人間の盾」となっている市民の安全は保証できないと警告。(1)(3)
ブッシュ大統領が,イラク政府の「アッサムード2」廃棄受け入れに対し,完全に武装解除しない限り,イラクが国際社会の要求に応じているとは認めない考えを強調。(1)(3)
ロシア外相と中国外相がイラクでの国連査察継続を強く呼び掛ける共同コミュニケを発表,対イラク武力行使容認決議案に反対する姿勢を示す。(1)(3)
南アフリカのWMD廃棄に関する専門家チームが,イラク側との4日間の技術協議を終え,「イラクは査察への完全協力を約束している」と述べ,国連査察継続が望ましいとの考えを表明。(1)(3)
2.28 国連査察団がイラク人科学者2人からそれぞれ単独で聴取。(1) アメリカ労働総同盟・産業別組合会議AFL-CIOの執行委員会がブッシュ政権の先制攻撃論を厳しく批判し国連安全保障理事会の支持を得ないイラクへの武力行使を控えるよう求める決議を全会一致で採択。(1) ブリクスUNMOVIC委員長が過去3カ月間のイラク査察活動についての定例報告を国連安保理に提示,イラクの武装解除は「非常に限定的な結果」しか得られていないとの見解を明らかにする一方,「アッサムード2」廃棄表明を「真に重要な武装解除の一つ」と高く評価。(1)(3) イスラエルの第2次シャロン内閣が国会で賛成多数で承認され発足。(1)
[出典]
(1)朝日新聞データベース:http://dna.asahi.com:7070/hscdoc/asa-start.html
(2)asahi.com:http://www2.asahi.com/special/iraqattack/
(3)共同通信:http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/
(4)Sankei Web:http://www.sankei.co.jp/databox/iraq/sp_iraq_list.html
(5)NIKKEI NET:http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt57/
(6)MSN-Mainichi INTERACTIVE:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/
(7)YOMIURI ON-LINE:http://www.yomiuri.co.jp/features/gulf2/

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