パレスチナ情勢年表 2021年
1月
イスラエル軍や警察の発砲などによる1月のパレスチナ人の死者2人，パレスチナ人の襲撃などによるイスラエル人の死者0人。
・ヨルダン川西岸地区ベスレヘムでイスラエル治安部隊員の発砲によりパレスチナ人1人死亡，治安当局はパレスチナ人が隊員にナイフを投げたための発砲と説明(5日)。
・イスラエル政府がヨルダン川西岸地区でのユダヤ人入植者住宅800戸の建築計画を発表，フランス外務省が2国家共存によるパレスチナ問題の解決に逆行し国際法に違反すると非難(12日)。
・アッバスパレスチナ自治政府議長がヨルダン川西岸地区，ガザ地区，東エルサレムにおいて，5月22日に議会選挙を7月31日に自治政府議長選挙を実施すると発表(15日)。
・イスラエル政府がヨルダン川西岸地区でのユダヤ人入植者住宅約800戸の建設計画を承認(17日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルスでイスラエル軍部隊長の発砲によりパレスチナ人1人死亡，軍当局はパレスチナ人が兵士をナイフで襲撃しようとしたための発砲と説明(26日)。
・バイデン大統領はパレスチナの和平の進展のためには2国家共存しかいないとの認識しているとサキ大統領報道官が発表(26日)。
・カタール政府がガザ地区に対して3億6000万ドルの援助を行なうと発表(31日)。
2月
イスラエル軍や警察の発砲などによる2月のパレスチナ人の死者1人，パレスチナ人の襲撃などによるイスラエル人の死者0人。
・イスラエル政府がヨルダン川西岸地区北部のベドウィン族130人が住む村を軍事訓練用地に不法に建設されたとして破壊(3日)。
・ヨルダン川西岸地区のユダヤ人入植地でイスラエル人警備員の発砲により非武装のパレスチナ人1人死亡，イスラエル軍はパレスチナ人が入植者住宅に押し入ろうとしための発砲と説明，パレスチナ自治政府報道官は殺害されたパレスチナ人は入植者に奪われた土地の所有者と発表(5日)。
・国際刑事裁判所(ICC)がイスラエルが第3次中東戦争によって占領しているパレスチナ地域における戦争犯罪はICCが裁判権をもつと決定，ICCに未加盟のイスラエルは決定を拒否，パレスチナ自治政府は歓迎の声明を発表(5日)。
・エジプト・カイロでパレスチナ自治区のファタハとハマスの指導者たちが会談し両者の和解交渉を開始(8日)。
3月
イスラエル軍や警察の発砲などによる3月のパレスチナ人の死者4人，パレスチナ人の襲撃などによるイスラエル人の死者0人。
・国際刑事裁判所(ICC)のベンソウダ検察官がパレスチナ地域でのイスラエルによる戦争犯罪の捜査を開始すると発表，イスラエル政府は反ユダヤ主義と非難声明，パレスチナ自治政府は歓迎の声明を発表(3日)。
・ガザ地区西部沿岸でロケット弾が漁船に命中しパレスチナ人漁師3人死亡，パレスチナ人権センターはパレスチナ武装集団の訓練中の誤爆と発表，イスラエル軍は関与を否定(7日)。
・ガザ地区沿岸で漁船にロケット弾が命中しパレスチナ人漁師3人が死亡したと伝えられた事件について，ガザ地区内務省が爆発物を積載したイスラエルの無人機が墜落し漁網引き上げの際に爆発したことが原因と発表(11日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス近郊ベイトダヤンでパレスチナ人の投石などの攻撃行動に対してイスラエル兵が発砲しパレスチナ人1人死亡(19日)。
・イスラエルのネタニヤフ首相が総選挙で与党のリクード党の勝利宣言，議席の過半数に届かず(23日)。
4月
イスラエル軍や警察の発砲などによる4月のパレスチナ人の死者1人，パレスチナ人の襲撃などによるイスラエル人の死者0人。
・ヨルダン川西岸地区の検問所でイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡，妻1人負傷，イスラエル軍はパレスチナ人が検問所へ車で突進したための自衛措置と説明(6日)。
・イスラエル西部テルアビブでオースティン国防長官がイスラエルのガンツ国防相と会談後，アメリカはイスラエルへの強固な関与を継続すると発表(11日)。
・イスラエル南部スデロットにガザ地区から発射されたロケット弾が着弾，死傷者なし(15日)。
・東エルサレムでラマダンで集まったパレスチナ人と「アラブに死を」と叫ぶイスラエルの極右勢力が衝突，駆け付けたイスラエル警察の鎮圧行動によりパレスチナ人105人負傷，警官20人負傷，ガザ地区からイスラエル南部へロケット弾3発発射，2発が着弾し1発は防空システムが撃墜，死傷者なし(23日)。
・パレスチナ自治政府のアッバス議長が5月22日に15年ぶりに実施予定の評議会選挙を延期すると発表，東エルサレムでの投票が認められる見通しが立たないためと主張，ハマスはアッバス議長のファタハが分裂し選挙で敗北する可能性が高いための延期として「クーデタ」と非難，の2006年の選挙ではハマスが圧勝するもアメリカやイスラエルがハマスをテロ組織として選挙結果を認めず，ハマスがガザ地区を実効支配しファタハがヨルダン川西岸地区を統治(29日)。
5月
イスラエル軍や警察の発砲などによる5月のパレスチナ人の死者260人，パレスチナ人の襲撃などによるイスラエル人の死者12人。
・ヨルダン川西岸地区でイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人女性1人死亡，イスラエル軍は女性が刃物で襲撃しようとしたための発砲と説明，ヨルダン川西岸地区のユダヤ人入植地近くでパレスチナ人武装集団の銃撃によりイスラエル人2人負傷(2日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス南郊の村でイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人青年1人死亡，イスラエル軍は複数のパレスチナ人が火炎瓶をもって接近してきたための自衛と説明(5日)。
・エルサレム旧市街北方シェイク・ジャラーでパレスチナ人とユダヤ人入植者が衝突，イスラエル警察が鎮圧し7人を逮捕，入植者住宅建設のために，現住するパレスチナ人に立ち退きを要求し裁判所が認めたための衝突(6日)。
・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・スペイン政府がヨルダン川西岸地区でのイスラエルによる入植者住宅の建設拡大を停止するよう強く要請(6日)。
・エルサレム旧市街のアルアクサ・モスクで数千人規模のパレスチナ人の投石などの抗議行動に対するイスラエル警察のゴム弾や音響手榴弾による鎮圧行動によりパレスチナ人205人負傷，警官18人負傷，ヨルダン川西岸地区でイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人2人死亡，1人負傷，イスラエル軍はパレスチナ人が治安部隊に発砲したための自衛措置と説明(7日)，これ以降，エルサレム，ヨルダン川西岸地区でパレスチナ人の抗議行動に対するイスラエル軍・警察の鎮圧行動によりパレスチナ人多数死傷。
・ガザ地区からハマスがパレスチナ人の抗議行動に対するイスラエル側の暴力への報復として，イスラエル南部やエルサレムに向けてロケット弾100発以上を発射，物的損害のみ。イスラエル軍がガザ地区を報復空爆し子ども9人含む少なくとも20人死亡，65人負傷(10日)，
これ以降，ガザ地区に対するイスラエル軍の軍事行動とハマスなどによるイスラエルに向けてのロケット弾攻撃の応酬が激化，10日以降19日までのパレスチナ人の死者は少なくとも子ども63人と女性36人含む228人，イスラエル側の死者は兵士1人と子ども2人含む12人(詳細については年表をご覧ください)。
・国連安保理がイスラエルとパレスチナの攻撃と報復の応酬の激化を受けて緊急会合を開催，民間人の保護を求める声明草案に対してアメリカがイスラエルの自衛権を理由に声明採択を拒否(16日)。
・バイデン大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し，イスラエルとパレスチナの停戦を支持すると表明，ネタニヤフ首相はテロリストを標的の軍事行動であり必要な限り継続する意思を表明，ブリンケン国務長官がイスラエルの自衛権を認めつつ「イスラエルは民間人の犠牲を回避するため最大限の努力をする大きな責任がある」と表明(17日)。
・イスラエルとガザ地区のハマス・イスラム聖戦がエジプトの仲介で停戦に合意，6日にエルサレム旧市街シェイク・ジャラーでユダヤ人入植者住宅の建設のために裁判所がパレスチナ人住民に立ち退きを命じたことに対するパレスチナ人の抗議行動とイスラエル治安部隊の鎮圧をきっかけに始まったイスラエルとパレスチナ相互の報復攻撃の応酬によるガザ地区とヨルダン川西岸地区のパレスチナ人の死者は子ども69人と女性40人含む259人，負傷者は8011人，イスラエル側の死者は兵士1人と子ども2人含む12人(20日)。
・フランスのルドリアン外相がパレスチナ問題について，2国家共存のためのパレスチナ国家が樹立されなければイスラエル国内で「長期にわたるアパルトヘイト(人種隔離)」が行なわれる危険性が高いと発言(23日)。
・東エルサレム・シェイク・ジャラー近くでパレスチナ人の刃物による襲撃によりイスラエル兵1人含む2人負傷，イスラエル兵の発砲により襲撃者のパレスチナ人1人死亡(24日)。
・ブリンケン国務長官がヨルダン川西岸地区アマラでパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談後，トランプ前政権が閉鎖したエルサレムの米パレスチナ代表部の領事館を再開し，ガザ地区の再建・経済支援として7500万ドルを拠出と，イスラエルとパレスチナの紛争解決には2国家共存が唯一の道だと表明，ハマスの攻撃に対するイスラエルの自衛権の支持と経済支援がハマスの軍備強化に流用されないよう留意すると付言(25日)。
・アイルランド政府がイスラエルによるパレスチナ人の土地の「事実上の併合」を停止するよう要求する声明を発表(25日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス近郊でイスラエル軍に対する数百人規模のパレスチナ人の投石など抗議行動へのイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡（28日）。
6月
イスラエル軍や警察の発砲などによる6月のパレスチナ人の死者7人，パレスチナ人の襲撃などによるイスラエル人の死者0人。
・イスラエルの中道野党イェシュ・アティドのラビド党首が左派と右派の野党と連立政権の樹立で合意したと発表，ネタニヤフ首相の退陣が確定的(2日)。
・ヨルダン川西岸地区ジェニンのパレスチナ治安部隊司令部前でイスラエル軍特殊部隊の発砲によりイスラエル兵襲撃事件容疑者のパレスチナ人1人とパレスチナ治安部隊員2人死亡，1人負傷(10日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス近郊でユダヤ人入植地に対する数百人規模のパレスチナ人の抗議行動へのイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人青年1人死亡(11日)。
・ヨルダン川西岸地区ラマラ近郊の検問所でイスラエル警備員の発砲によりパレスチナ人女性1人死亡，警察はパレスチナ人がナイフで襲撃しようとしたための発砲と説明(12日)。
・東エルサレム旧市街でイスラエルの極右勢力数千人規模のデモ行進，パレスチナ人の抗議行動に対するイスラエル警察の音響手榴弾による鎮圧行動によりパレスチナ人27人負傷(15日)。
・ガザ地区から放たれた発火剤を搭載した風船によりイスラエル南部の無人地帯20カ所で火災，イスラエル軍がガザ地区の訓練基地などを報復空爆(16日)。
・エルサレム北東のパレスチナ人居住地ヒズマ近くでイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人女性1人死亡，イスラエル軍はパレスチナ人がナイフで襲撃しようとしたための自衛と説明(16日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス近郊のユダヤ人入植地の検問所近くでパレスチナ人の抗議行動に対するイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡，ガザ地区から発火剤を搭載した風船が放たれたことに対してイスラエル軍がガザ地区のハマス施設などを報復空爆，死傷者の報告なし，東エルサレムでパレスチナ人の抗議行動に対してイスラエル警察が音響手榴弾や放水で鎮圧行動，死傷者なし(17日)。
・ヨルダン川西岸地区南西部ヘブロンで治安部隊が逮捕したパレスチナ自治政府のアッバス議長批判派の活動家1人が死亡，検視により逮捕中の暴力が死因と判明，ラマラのアッバス議長公邸前で数百人規模のパレスチナ人が議長の辞任を求めて抗議行動(24日)。
・ヨルダン川西岸地区南西部ヘブロンでパレスチナ自治政府の治安部隊の逮捕中の暴力により死亡した反アッバス議長活動家の葬儀に集まった数千人規模のパレスチナ人がアッバス議長の辞任を求めて抗議デモ，ラマラや東エルサレムのアルアクサ・モスクでも同様の抗議デモ(25日)。
・東エルサレム近郊シルワンでイスラエル警察がパレスチナ人の商店を違法建築としてブルドーザーで破壊(29日)。
7月
イスラエル軍や警察の発砲などによる7月のパレスチナ人の死者5人，パレスチナ人の襲撃などによるイスラエル人の死者0人。
・ガザ地区のハマスの武器製造施設をイスラエル軍が空爆，軍当局は発火材を搭載した風船がイスラエル方面に放たれたことへの報復攻撃と発表(2日)。
・ヨルダン川西岸地区でユダヤ人入植者とパレスチナ人が衝突，鎮圧行動中のイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡，軍当局はパレスチナ人が屋根から爆発物を投げようとしたための自衛行動と説明(3日)。
・ヨルダン川西岸地区ヨルダン渓谷のベドウィン族の居住地をイスラエル軍が射撃練習場に指定し住民のテントを破壊し子ども35人含む63人を強制退去(7日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス近郊で5月に発砲によりイスラエル人1人を殺害し2人を負傷させた容疑で逮捕されたパレスチナ系アメリカ人の家族の家をイスラエル警察が破壊，同様の犯罪の抑止目的と説明(8日)。
・国連人権調査機関が東エルサレムとヨルダン川西岸地区でのイスラエルの入植活動は違法な占領で国際法と国際世論を公然と無視するものであり，戦争犯罪に該当するとの報告書を発表(9日)。
・レバノン南部からイスラエル北部標的に2基のミサイル発射，1基はイスラエル軍の防空システムにより撃墜，1基は非居住地に着弾，被害なし，イスラエル軍がレバノン南部に報復砲撃(20日)。
・ユニリーバ傘下のアイスクリームメーカーのベン・アンド・ジェリーズがパレスチナのイスラエル占領地での商品販売を2022年末の契約期限後に終了すると発表，「我々の価値観と一致しない」との理由，イスラエルのベネット首相が「明確な反イスラエル行動」と非難(20日)。
・ヨルダン川西岸地区ラマラ近郊でユダヤ人の入植活動へのパレスチナ人の抗議行動に対するイスラエル兵の実弾の発砲や催涙ガスを含む鎮圧行動によりパレスチナ人青年1人死亡，140人以上負傷(23日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス近郊ベイタでイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人配管工1人死亡，イスラエル軍報道官はパレスチナ人が鉄棒を持ってイスラエル軍部隊に接近したために警告射撃後に射殺したと説明(27日)。
・ヨルダン川西岸地区南西部ヘブロン近郊でイスラエル兵がパレスチナ人の運転する車に発砲し乗っていた少年1人死亡，イスラエル軍は車が不審な動きをしたための発砲と説明(28日)。
・ヨルダン川西岸地区南西部ヘブロン近郊で前日にイスラエル兵の発砲で死亡した少年の葬儀中のパレスチナ人の抗議行動に対するイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人青年1人死亡，12人負傷(29日)。
8月
イスラエル軍や警察の発砲などによる8月のパレスチナ人の死者1人，パレスチナ人の襲撃などによるイスラエル人の死者0人。
・レバノン南部からイスラエルに向けてロケット弾2発発射，イスラエル軍がレバノン南部を空爆(4日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス南部地域でユダヤ人入植活動に対する700人規模のパレスチナ人の抗議行動に対するイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡，1人負傷(6日)。
・レバノン南部からイスラエルへ向けて20基のミサイル発射，10基はイスラエルの防空システムにより撃墜，イスラエル軍がレバノン南部を砲撃(6日)。
・ガザ地区をイスラエル軍が空爆，軍当局は同地区からイスラエルへ発火材を搭載した風船が放たれたへの報復と説明(7日)。
・ヨルダン川西岸地区ジェニンでイスラエル軍とパレスチナ人の銃撃戦によりパレスチナ人4人死亡，ガザ地区の武装勢力がイスラエルへロケット弾1発を発射，イスラエルの防空システムにより撃墜(16日)。
・カザ地区とイスラエルの境界地域でパレスチナ人の抗議行動とイスラエル軍の衝突によりイスラエル兵1人とパレスチナ人41人負傷，イスラエル軍がガザ地区を報復爆撃(21日)。
・ガザ地区からイスラエルへ向けて放たれた発火材を搭載した風船によりイスラエル南部の雑木林で火災発生，イスラエル軍戦闘機がガザ地区のハマス施設を空爆(24日)。
・ガザ地区のハマス施設をイスラエル軍が空爆，イスラエル軍はガザ地区からイスラエルへ発火材を搭載した風船が放たれたことへの報復と説明(29日)。
9月
イスラエル軍や警察の発砲などによる9月のパレスチナ人の死者12人，パレスチナ人の襲撃などによるイスラエル人の死者0人。
・ヨルダン川西岸地区ラマラ西方の村でイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡(1日)。
・ガザ地区とイスラエルの境界地域でイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡，イスラエル軍当局はパレスチナ人1000人以上の抗議行動で投石やタイヤに放火したための発砲と説明(2日)。
・エルサレム旧市街アルアクサ・モスク近くでイスラエル警官の発砲によりパレスチナ人1人死亡，警察はパレスチナ人が刃物で警官を襲撃しようとしたための発砲と説明(10日)。
・ヨルダン川西岸地区でイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人負傷，軍当局はパレスチナ人がドライバーでイスラエル兵を刺そうとしたための発砲と説明，エルサレムでパレスチナ人が化粧品店をナイフで襲撃し2人負傷，警官の発砲により襲撃者1人重傷(13日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス近郊でイスラエルの入植活動に対する抗議行動へのイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡，8人負傷(24日)。
・ヨルダン川西岸地区でイスラエル軍の軍事作戦行動によりパレスチナ人5人死亡，4人負傷，軍当局はハマスの戦闘員標的の作戦と説明，死者1人の叔父は16歳の少年で通学途中だったと証言(26日)。
・ガザ地区のイスラエルとの境界付近でイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡，軍当局ははパレスチナ人がバッグを持ち境界フェンスに近づいて不審な行動をしたことへの発砲と説明，ハマスは死亡したパレスチナ人は狩猟の練習をしていたと発表，エルサレム旧市街でイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人女性1人死亡，軍当局は女性が刃物によりイスラエル兵を刺そうとしたことへの自衛措置と説明，ヨルダン川西岸地区ジェニンでイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡，軍当局はパレスチナ人がイスラエル兵に発砲したことへの自衛措置と説明(30日)。
10月
イスラエル軍や警察の発砲などによる10月のパレスチナ人の死者4人，パレスチナ人の襲撃などによるイスラエル人の死者1人。
・ヨルダン川西岸地区ベスレヘム近郊のユダヤ人入植地近くでイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡，軍当局はパレスチナ人が車に向かって火炎瓶を投げたことへの対応と説明(14日)。
・ブリンケン国務長官がイスラエルのラピッド外相と会談しイスラエルのユダヤ人入植地のさらなる拡大は国際法違反として反対する意思を表明，ラピッド外相発表(14日)。
・イスラエル国防省がパレスチナの6つの人権団体をパレスチナ解放民族戦線(PFLP)への資金供与などで支援しているとしてテロリスト組織に認定，国連人権機関がこれらの団体は正当な人道主義活動をしておりテロリスト組織の認定は不当と非難(22日)。
・イスラエル政府がヨルダン川西岸地区に新たに1300戸のユダヤ人入植者住宅の建設計画の承認と，別に3000戸の建設計画を検討中と発表(24日)。
・プライス国務省報道官がヨルダン川西岸地区におけるイスラエルのユダヤ人入植地の拡大計画に対して，2国家共存による和平を損なうとして強く反対すると非難(26日)。
・イスラエル政府がヨルダン川西岸地区に1800戸のユダヤ人入植者住宅の建設を最終承認，さらに1344戸の建設を暫定承認(27日)。
・EUのドイツなど12カ国がイスラエルのユダヤ人入植者住宅3000戸の建設計画を撤回するよう求める声明を発表(28日)。
11月
イスラエル軍や警察の発砲などによる11月のパレスチナ人の死者4人，パレスチナ人の襲撃などによるイスラエル人の死者1人。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス近郊でイスラエル兵の発砲により13歳のパレスチナ人少年1人死亡，イスラエル軍はパレスチナ人の投石などによる抗議行動の鎮圧と説明(5日)。
・イスラエルのベネット首相がアメリカ政府のエルサレムにパレスチナ領事館を設置するとの決定に対して，エルサレムはイスラエルのみの首都であるとして設置を認めないと発表，パレスチナ領事館はヨルダン川西岸地区ラマラに設置すべきだと主張，エルサレムのアメリカ領事館はトランプ政権がエルサレムをイスラエルの首都と認めテルアビブの大使館をエルサレムに移転した際に大使館内に統合(7日)。
・ヨルダン川西岸地区テュバスでパレスチナ武装勢力がイスラエル軍部隊を攻撃，反撃により武装勢力1人死亡，ハマスとイスラム聖戦が実行声明(16日)。
・エルサレム旧市街でパレスチナ人少年がイスラエル警官をナイフで襲撃し警官2人軽傷，発砲により襲撃者1人死亡(17日)。
・エルサレム旧市街でハマス戦闘員の銃撃によりイスラエル人1人死亡，3人負傷，イスラエル警官の発砲により銃撃者のパレスチナ人1人死亡(21日)。
・イスラエル政府が東エルサレムにユダヤ人入植者住宅3000戸の建設計画案を発表，議会で承認されればさらに6000戸の建設計画案も準備(24日)。
12月
イスラエル軍や警察の発砲などによる12月のパレスチナ人の死者7人，パレスチナ人の襲撃などによるイスラエル人の死者2人。
・エルサレム旧市街の壁近くでパレスチナ人青年のナイフによる襲撃でイスラエル人1人負傷，イスラエル警官の数発の発砲により襲撃者1人死亡，パレスチナ自治政府のアッバス議長が警官の発砲で負傷し抵抗能力を失った青年を射殺したのは戦争犯罪と非難(4日)。
・ヨルダン川西岸地区トゥルカレムのイスラエル軍検問所に突進する車へのイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人青年1人死亡，イスラエル警備員1人負傷(6日)。
・イスラエル政府がガザ地区とイスラエルの境界の地下に建設中の防壁が完成したと発表，ハマスの地下トンネルによる攻撃の防止目的(7日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス南郊でユダヤ人入植活動に対するパレスチナ人の投石などの抗議行動へのイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡，4人負傷(10日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルスでイスラエル国境警備隊の発砲によりパレスチナ人1人死亡，隊員に爆発物を投げようとしたための自衛措置と説明(13日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス北郊ホメシュのユダヤ人入植地でパレスチナ人がイスラエル人の車両に発砲しイスラエル人青年1人死亡，2人負傷(16日)。
・ヨルダン川西岸地区ナブルス北郊ホメシュで前日にパレスチナ人の発砲により死亡したイスラエル人青年を追悼する集団とパレスチナ人が衝突，東エルサレムでもパレスチナ人とイスラエル警察が衝突(17日)。
・ヨルダン川西岸地区北部ジェニン近郊でイスラエル軍がナブルス北郊ホメシュで16日にイスラエル人青年1人を射殺し，2人を負傷させた容疑でパレスチナ人4人を逮捕(19日)。
・ヨルダン川西岸地区のユダヤ人入植地の検問所でイスラエル兵がパレスチナ人の運転する車へ発砲しパレスチナ人1人死亡，イスラエル軍は車が検問所に突っ込もうとしたための発砲と説明(21日)。
・ヨルダン川西岸地区のユダヤ人入植地プサゴットに接近する車へのイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡，イスラエル軍は車から銃撃を受けたための発砲と説明，パレスチナ医療機関は難民キャンプに入ろうとした車の背後からイスラエル兵が発砲したと証言(22日)。
・イスラエル政府がゴラン高原に約7300戸のユダヤ人入植者用住宅の建設計画を承認，約2万3000人の新規入植によりゴラン高原のイスラエル人口を2倍に増加させる目的(26日)。
・シリア政府がイスラエルのゴラン高原におけるユダヤ人入植者の倍増計画に対して強く非難する声明(27日)。
・シリア北西部ラタキア港をイスラエルが空爆，物的損害のみ(28日)。
・パレスチナ自治政府のアッバス議長がイスラエルを訪問しガンツ国防相と会談(29日)。
・ガザ地区からの銃撃によりイスラエル人1人負傷，同地区北部のハマス施設へのイスラエル軍の報復砲撃によりパレスチナ人農夫3人負傷(29日)。
・ヨルダン川西岸地区アリエルのユダヤ人入植地近くでイスラエル兵の発砲によりパレスチナ人1人死亡，イスラエル軍はパレスチナ人がナイフで襲撃しようとしたための自衛と発表(31日)。