文部科学省では、高等学校用の教科用拡大図書の普及に資するため、特別支援学校(視覚障害等)高等部において、PDF形式の教科書デジタルデータを、拡大機能を有するタブレット型情報端末等により活用し、教科用拡大図書と同様に使用し得るための諸条件等について調査研究を実施しています。
現在、慶應義塾大学が本調査研究を受託し、iPadを使ったPDF版の拡大図書の製作及びこれを普及するための諸条件等について、全国の特別支援学校の協力を得ながら調査研究を実施しています。
弱視児童生徒の見やすさや使いやすさを考慮して作成されたPDF形式の拡大図書です。iPadを使って読むことできるもので、以下のよう特徴があります。
※PDF版拡大図書(教科書)は教科書・教材閲覧用アプリ「UDブラウザ」で使用できます。「UDブラウザ」は、教科書のレイアウトはそのままで、表示拡大、明るさ調整、白黒反転、ページや単元へのジャンプ、メモの書き込みなどが可能。
全国の特別支援学校(視覚障害等)高等部を協力校として、調査研究を実施しています。特別支援学校の生徒のほか、通常の高校の弱視等の生徒であっても、県内の特別支援学校(視覚障害等)を通じて、PDF版拡大図書の提供を受けることが可能な場合があります。お問い合わせは、下記までお願いします。
慶應義塾大学中野泰志研究室 お問い合わせメールアドレス:info-nakano-group@keio.jp
弱視等の生徒がiPadによりPDF版の拡大図書を授業で使用する場合、教科書の使用義務(学校教育法第34条等)を満たすために、検定教科書等(紙の拡大教科書等の教科用特定図書含む)の使用を前提として活用する必要があります。