第4回 拡大教科書の在り方に関する公開シンポジウム
拡大教科書の安定供給に向けた中長期課題
中野 泰志(慶應義塾大学経済学部、自然科学研究教育センター)
開催趣旨
いわゆる「教科書バリアフリー法」が施行されて以降、拡大教科書の給与実績は飛躍的に増えています。教科書発行者(出版社)等の努力により、現在、小中学校に関しては、すべての教科書の拡大版が発行されるようになりました。このように聞くと、順風満帆のように思えるわけですが、実は、様々な問題が浮かび上がってきています。標準規格に基づいて作成されている拡大教科書は必ずしも使いやすくないという問題や個別対応を支えてくださってきた
ボランティアへの依頼が激減し、ボランティア活動の存続が危ないという問題等です。そして、最も重要な課題は、今後、教科書発行者だけで安定供給をし続けることができるかどうかという問題です。本シンポジウムでは、これらの問題について、海外の先行事例等を参考もしながら、議論を深めていきたいと思います。
内容
- 日時:2012年12月1日(土)、13時から15時15分
- 場所:慶應義塾大学日吉キャンパス第8校舎1階812教室
- プログラム
- 12時30分:開場
- 13時〜13時10分 開会の挨拶と主旨説明
- 13時10分〜13時25分 報告1:教科書出版社の取り組みと課題(仮題)
- 演者:松浦 淳(第一学習社、教科書協会・拡大教科書専門委員会委員長)
- 13時25分〜13時40分 報告2:ボランティアの取り組みと課題(仮題)
- 演者:遠藤 赫子(神奈川県視覚障害援助赤十字奉仕団)
- 13時40分〜14時40分 基調講演:海外の取り組みを踏まえた提言(仮題)
- 14時40分〜15時10分:パネルディスカッション「弱視教育における拡大教科書の役割と課題」
- パネラー:松浦 淳(第一学習社、教科書協会・拡大教科書専門委員会委員長)
- パネラー:遠藤 赫子(神奈川県視覚障害援助赤十字奉仕団)
- パネラー:田中 良広(国立特別支援教育総合研究所)
- 指定討論:熱海 弥恵子(練馬区立開進第三中学校弱視学級)
- 司会:中野 泰志(慶應義塾大学)
- 15時10分〜15時15分:閉会挨拶
その他
- 参加費:無料(事前登録は必要ありませんが、誘導等が必要な場合には後述の問い合わせ先に11月26日(月)16時までに申し込みください)
- 問い合わせ先
- 〒223-8521 神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1 慶應義塾大学・第8校舎・4階・心理学教室
- 電話:045-566-1221、045-566-1367 ファックス:045-566-1374
- メール:info@nakanoy.econ.keio.ac.jp
- 本シンポジウムは、文部科学省科学研究費基盤研究(B)「拡大教科書選定のための評価システムの開発」(課題番号22330261)の一貫として実施いたします。
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