中途視覚障害者の触読効率を向上させるための総合的点字学習システムの開発

−点字サイズの評価法、サイズ可変点字印刷システム、学習プログラム・CAIの開発−

平成7年度〜平成10年度科学研究費補助金 (基盤研究(A)(2))

研究課題番号 07401007

平成11年3月

 

研究代表者:木塚 泰弘(国立特殊教育総合研究所)

 

報告書編集・Webページ作成:中野 泰志(慶應義塾大学)

メール:mailto:nakanoy@z7.keio.jp

ホームページ:http://www.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/

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概要

 本ホームページは、平成7年度〜平成10年度科学研究費補助金 (基盤研究(A)(2))「中途視覚障害者の触読効率を 向上させるための総合的点字学習システムの開発−点字サイズの評価法、サイズ可変点字印刷システム、 学習プログラム・CAIの開発−」(研究課題番号 07401007:研究代表者 木塚泰弘)の研究成果をまとめたものです。

 中途視覚障害者が点字を習得する際に最も大きな障碍となっているのは、現有の日本の点字のサイズが小さいことである。触覚から情報を摂取することに慣れていない中途視覚障害者にとって、小さな点字だとパターンを読み取ることができなかったり、時間がかかってしまう。欧米では、例えば、パーキンスのジャイアンツドット等のように、中途視覚障害者の触読を容易にするために点字のサイズを変化させる試みがなされているが、本邦では、これらに対応するような試みはなされていない。

 本来、一人ひとりの視覚障害者に適した点字サイズがあってもよいのに、一つのサイズに画一化されている最大の理由は、現在の点字印刷システムでは、点字のサイズを変更するのが困難だからと考えられる。もし、サイズが簡便に変更できるのであれば、個々に適したサイズで点字を供給した方が理想的だと考えられる。本研究では、このような問題意識から、(1) サイズ可変の点字印刷システムを開発し、個々の触読特性に併せた点字が供給できる体制を保障すること、(2) この技術を基礎として、個々の視覚障害者に適した点字サイズを評価する方法を確立すること、(3) 個々に適したサイズの点字を用いて中途視覚障害者用の点字学習プログラムを作成することを目指して研究を実施した。

 


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