シラバス

授業内容

計量経済学の基礎を講義する。基礎的分析手法を確実に身につけるためのトレーニングを行う。2回に1回はパソコンを使って演習を行い、受講生はデータを読み込み、回帰分析を走らせるという作業を自ら行うことになる。統計解析のためのソフトは、エクセルとRを使う予定である。使い方は演習で説明する。  前提とする知識は、統計学の検定の知識だけである。検定の説明は講義中に行うが、できれば「有意水準5%で検定する」という表現の意味が分かっていることが望ましい。講義の中で数式で説明した事は、そのあとグラフで補完して直感的な理解が得られるように工夫するので、数式の苦手な諸君も意欲さえあれば理解できるであろう。ただし、自分でパソコンを操ることを厭わないという決意だけはしておいていただきたい。成績はレポートを中心につけ、試験で補完する  講義は教室で対面で行い、演習の際は各自が持ち込んだノートパソコンを使う。自分のノートパソコンを持ち込む事を前提とすることに留意されたい。エクセルと統計ソフトRを使うので、パソコンにはエクセルをインストールしておくこと。Rは講義の時にインストール方法を指示するが、できる方は事前にインストールしておいてもらえるとありがたい。  計量分析は経済理論の実証という意味もあるが、それ以外に実世界に出てから使う場面が多い手法なので、この機会に是非覚えておく事をおすすめする。景気予測、売上予測、マーケティング、コンサルティング、政策評価などの分野で計量分析が使われることは多い。ビジネスで使う人はもちろんのこと、将来留学を考えている人、国際機関に出て働きたい人も学んでおいて損はないだろう。「数字に強い」というのは将来の諸君の大きなセールスポイントになる。

授業予定

最小2乗法入門/最小2乗法の計算例と決定係数/エクセルでの回帰演習/Rでの回帰練習/ 最小2乗法の理論的背景(不偏性・効率性・一致性)/古典的仮定とガウスマルコフ定理/ 重回帰と演習/多重共線性と演習/ダミー変数/構造変化

教科書

藪友良(2023)『入門実践する計量経済学』東洋経済新報社

履修者へのコメント

計量経済学の理論は、複雑な数式の展開は避け、図やグラフなどを用いて直感的に理解できるようにする。授業では各自のPCを用いた演習をおこなう。

成績評価方法

成績評価はレポートと学期末試験にもとづいておこなう。

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