情報処理I(Windows入門)

幡中 久樹
北川  尚
コーディネータ 赤林 由雄

授業の目的および内容

 諸君が大学において研究を進めていくにあたっては、さまざまな形の情報を処理していかなければならない。たとえばさまざまな統計からデータを引っ張ってきたり、さまざまな情報を収集・検索したり、計算をしたり、グラフを描いたり、文献の整理をしたり、大量の文章を書いたり、編集したりする必要がでてくるだろう。しかし扱うべき情報が膨大な場合、できるだけ効率よくおこなっていかなければ、時間はいくらあってもたりなくなる。手と電卓と鉛筆と定規と紙のカードだけで対処しようとしたら日が暮れてしまう。コンピュータはそのような情報処理をおこなうための強力なツールの一つである。

 経済学部における経済学・統計学・数学・専門科目などの講義においてもこれらのツールを活用することが求められることは言うまでもない。

 また研究の過程において、ネットワークを通じたさまざまな形での情報の受発信をしなければならない局面が発生する。ここで諸君はネットワークを介して(極端に言えば)全世界と対峙することになるわけだが、さまざまな危険から我が身を守らなければならなくなることは覚悟しなければならない。と同時に自らが無意識のうちに加害者とならないように常に心がける必要もあるのである。

 経済学部の情報処理科目は、今後、諸君が経済学部で研究や情報の受発信をするために必要となるようなさまざまな情報処理の知識を修得することを目的として設置されている。

 その情報処理科目において、この「情報処理I」は、コンピュータをまったく扱ったことがない者を対象として、コンピュータを使った情報処理の第一歩、すなわちWindows搭載のパーソナル・コンピュータ上での文書処理(作成・編集・加工など)・データ処理(計算・グラフの作成など)・情報の受発信(Eメール・WWWなど)の方法を講義し、演習を行う予定である。また、それと同時に、ネットワーク社会の中で自らを守り、加害者にならないための基礎知識も身につけてもらうことになる。

 講義担当者によって細部に違いはあるが、全般的な内容は次のとおりである。

 成績評価についても、講義担当者により若干の違いはある。が、基本的には、提出されたレポートに対する評価に基づいて行われる。

 なお、この講義を受講するためには、インフォメーション・テクノロジー・センター(ITC)のアカウントが必要である。事前に三田ITCの窓口でアカウントを取得しておくこと。

教科書・参考書

 最初の講義で指示する。

学則移行適用者への注意

 95学則ではタイプIIの学生のみ「情報処理入門」が選択必修であったのに対し、99学則においては全員が「情報処理I」「情報処理II」のいずれかの履修を要求される。したがって従来「情報処理」を履修する必要がない95学則タイプIの学生は、99学則への移行が適用になった時点で、「情報処理I」または「情報処理II」の単位を取得しなければ卒業できなくなる。

 2002年度に4年生として在籍する95学則適用者は99学則への移行は1年間猶予されるが、それ以外の学生は「情報処理」が選択必修となる。また2002年度4年生の学生が2003年度も在籍することになった場合、99学則が適用になるのでやはり「情報処理」が選択必修となる。

 従来、情報処理は三田では開講されていなかったが、学則移行により99学則に移行しなければならなくなる95学則適用者が日吉に行かなくても単位が取得できるようにするために、2002年度と2003年度に限り、三田地区でこの科目が開講されることになっている。この2年間を過ぎると、「情報処理I」は日吉でのみ開講されることになるため、該当者は早めに履修しておくほうがよいだろう。