演習

赤林 由雄

〔当科目の目的・内容〕

 この科目では、各種の統計資料をとくに国民経済計算(SNA)を中心に体系的に理解することを目的としています。

 諸君はマクロ経済学を一・二年生で学ぶわけですが、そのマクロ経済学に登場するさまざまな変数について概念としては知っていても、では実際に現実にそれらの数値がどのような値をとっているか、その数値はどのように推計されているのか、について理解している学生はあまり多くありません。おそらく「国民経済計算」と言われてそれが日本のマクロ統計のおおもとであることすら知らない学生もいるのではないかと思われます。

 そこでこの演習では、国民経済計算を中心とする、実際の統計データを使って、そのデータを整理しながら、国民経済計算の枠組みを理解していくことになります。もちろん国民経済計算のデータだけですべてが完結するわけではありませんので、その国民経済計算と関係するその他の統計データについても扱うことになります。

 実はこの内容は「経済資料論」と一部重複します。が、「経済資料論」は大教室での講義という性格上、十分な演習は行うことはなかなかできません。しかし少人数でのこの授業ではそれが可能です。受講者を「統計資料まみれ」状態にすることで、各種の統計についての理解を深めさせる、というのがこの演習の目的です。キツいようですが、そうすることが理解を深めるための早道だと私は信じています。したがってかなり多くの宿題が課されることは覚悟の上で受講してください。

 また、この演習においては、大量のデータを整理し、集計する必要がありますが、この授業ではその作業をパーソナルコンピュータの表計算ソフトMicrosoft Excelを使って行います。ただし「情報処理」の授業ではありませんので、Excelの使い方までをここで教える余裕はありません。この授業は、受講者諸君が最低限、表計算ソフトMicrosoft Excelが使える(「絶対参照」と「相対参照」の違いがわかっており、関数を使った計算ができる)ことを前提として行います。Excelが使えない場合にはこの演習にはついてくることができませんのでその点も了解した上で受講してください。

 なお、授業の運営上、インフォメーション・テクノロジー・センターのWindowsのアカウントをもっていることが必要となります。また連絡のため、E-mailを使える(E-mailのアドレスをもっている)ことも前提となりますので、第一回目の授業までに利用可能な状態にしておいてください。

 追加的な情報について、WWWでお知らせすることがありますので、受講の前にhttp://www.econ.keio.ac.jp/staff/akab/をみておいてください。

〔テキスト・参考文献〕
 最初の授業の際に指示します。